『コラム』
- ラグスタ株式会社
- 2021/07/28
スポーツビジョン(眼の能力)を知ろう!
スポーツで大事になる眼の能力『スポーツビジョン』!
”スポーツビジョン”って知っていますか?
スポーツでは、聴覚・触覚・視覚などの感覚器から多くの刺激を得ており、この中で最も多くの刺激を受けているのは”眼”だと考えられています。
眼の力がパフォーマンスアップにも大きな関係があるといわれていますが、皆さんはご自身の眼の能力をご存じですか?多くの方はやったことがないはず!
それを知ることができる機器を今回はご紹介します。
7項目のスポーツビジョン測定
スポーツでは眼で見た情報から判断し、自分の行動を決定するまでの一連の流れを日常生活以上のスピードで正確に行うことが求められます。
滋賀県大津市にある滋賀県立スポーツ会館(https://www.bsn.or.jp/spokan/ )では、スポーツで必要とされる視力、スポーツビジョンを7項目測定することができます。
測定できる項目
①静止視力 SVA(Static Visual Acuity)
フォーカスの程度を数値化したもの
②KVA動体視力 KVA(Kinetic Visual Acuity)
直進してくるものを識別する能力
③コントラスト感度 CS(Contrast Sensitivity)
明暗の微妙な違いを識別する能力
④眼球運動 OMS(Ocular Moter Skills)
素早く動くものを眼で追う能力
⑤深視力 DP(Depth Perception)
距離の感覚、特に前後関係の識別能力
⑥瞬間視 VRT(Visual Reaction Time)
瞬間的にたくさんの情報をつかむ能力
⑦眼と手の協応動作 E/H(Eye/Hand Coordination)
見たものに素早く反応する能力
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自分でも気がつかなかった弱点を発見できる(距離感を掴む深視力)
今回、7項目ある測定のうちの⑤深視力(以下、DP)測定と⑦眼と手の協応動作(以下、E/H)測定の2項目を体験しました。
DP測定では、2m先に立てられた2本の棒の真ん中をもう1本の棒が前後に動いており、3本の棒が横1列に並ぶタイミングでボタンを押して真ん中の動く棒を止めます。
3本あるうちの真ん中の1本が前後に動いているこの3本が揃うタイミングでボタンを押す。
2m離れているところから、両目で確認してボタンを押します。 測定回数は3回。何mmズレているのかを記録し、3回の平均(小数点第一位を四捨五入)が結果になります。
日頃アイスホッケーを行っているCittaアスリート長谷川が 実際に測定してみると・・・距離をつかむことがとても難しく…
- 1回目:4mm
- 2回目:10mm
- 3回目:27mm
上記のような結果でした。結果は5点満点中2点の結果だそうです。(平均が5mm未満であると満点)
かなり、離れて感じます。
アイスホッケーでいうとゴーリーや、野球選手、バドミントン選手などに求められる要素です。チーム単位で測定をしてみて、得意な選手・不得意な選手の特徴を研究してみてはいかがでしょうか?
ー『動体視力を知る』眼と手の協応動作ー
E/H測定では縦90センチ、横120センチのスクリーン上の各所で点滅するボタンを点灯した瞬間に押していきます。
結果はボタンを押すまでの速さと正確性から出されます。実際に測定してみると、点滅速度が早くて大変でしたが、結果は押せたのが120個中115個となかなか良い結果がでました。
そして細かい測定結果を確認すると、右上の視野にミスが偏っており、今まで自分で気がつくことのなかった弱点がみつかりました。
これでその人の眼の意識が普段どこにあり、どこが弱いのかが分かるそうです。
普段の生活ではなかなか気付けないことなので、皆さんにぜひ一度やってみて欲しいです。
選手が自分自身の持っている能力や弱点を知り、自身の競技やトレーニングに活かしたり、指導者が選手一人一人の違いを理解し正しく導くための材料として役立ちます。
また滋賀県立スポーツ会館では、測定終了後には測定結果もらえるだけでなくスタッフの方から競技に合わせたアドバイスを受けることができます。
経験豊富なスタッフさんばかりですので、安心して相談できます。
費用は県内の方で800円、県外の方でも1,050円。高校生以下は県内の方で600円、県外の方で750円です。
お問合せは下記の電話番号まで。
滋賀県立スポーツ会館
〒520-0037
滋賀県大津市御陵町4-1
TEL:077-522-0301
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日)