『コラム』
- ラグスタ株式会社
- 2021/08/08
元オリックスバファローズ 大山暁史さん【Cittaインタビュー】
社会人野球チームからオリックスバファローズで投手としてご活躍された経歴を持つ、大山暁史さんにインタビュー。
野球を始めたきっかけからプロ野球人生、現在PBS野球塾の指導者として野球塾の事や今後の展望をお伺いしました。
憧れが現実に。努力でつかんだプロ野球人生
ーー友人の誘いがきっかけで野球を始められたとの事ですが、始めた当時の事をお聞かせください。
【大山暁史さん(以下敬称略)】実は、元々Jリーガーになりたくてサッカーチーム探していたんですが、地域にチームがなく、でもスポーツはやりたかったので、同じ小学校内に、軟式野球チームが3チームあって、その中の1番弱いチームに友人がいたこともあって、声を掛けてもらい小学4年生の冬に始めました。
その当時は、仲いい友達に誘われたノリで始めた感じですね。
テレビでもプロ野球は観ていたので、その影響もあってやってみようと思いましたね。 兄弟いますが僕以外誰も野球はやっていなかったですが、両親も快く始めさせてくれました。
ーー初めて野球の練習に行った当時の気持ちを教えてください。
【大山】元々キャッチボールを遊びでやっていたのでグローブが家にあって、それを持って練習に行きました。
とにかく楽しかったのを今でも覚えています。
ーーでは、そこから野球を続ける中で、プロ野球選手になりたいと思った時期とそのきっかけを教えてください。
【大山】小学校で野球を始めた当初から、プロ野球選手という職業に興味と憧れがあって、将来はこうなりたいな~と思っていました。
中学、高校も想いは変わらず、野球で飯を食っていきたいと思ってやっていました。ですが、大学で自分よりレベルの高い選手を目の前に“無理だ”と思ってしまって、野球は続けたいけど、プロ野球の世界は次元が違うのかなって正直思った時期もありましたが、社会人1年目に徐々に結果を残せていたことで自信もついてきて、「プロいけるかも!」と思えて、そこから本気で意識し始めました。
ドラフトに行けなかったことが、自分を変える転機になった
ーーなるほど、その当時プロ野球選手に近づく為に努力した事はなんですか?
【大山】社会人野球は2年経ったらドラフトに行けるタイミングで、1回目のドラフトで行けると思っていたのに行けなかったんです。もう一年やってダメだったら野球辞めようと思っていました。
当時の自分は判定にイライラしたり、文句を言ってしまったり、結構トガってて。(笑)まず、そういう姿勢を見つめなおそうと思いました。そこから、技術やフィジカル面より内面を変える努力をしました。
今思えば、1回目のドラフトでプロの世界に入らなくて良かったと思いましたね。1年自分を見つめ直す時間を作る事ができて、自分自身成長を感じることをできたし、それと同時に結果も付いてきてくれました!
ーープロ野球選手になり、環境が変わった面で得られたことや体作りの面で一番大事にしていたことを教えてください。
【大山】一番は「食べること」です。栄養の部分をよく考えるようになりました。
今までは全然食べないタイプでした。ですが、いくらいいトレーニングをしても栄養が足りてなければ、いい効果を得られないという事を学んでからは、一人暮らしでの自炊も栄養の本を自分で買ったりしながら、バランスのいい食事を心がけていましたね。
以前は好きなものばかりを食べる食事でしたが、特に野菜、タンパク質をしっかり摂れるようになりましたね。間食はお菓子からサラダチキンになりましたよ!(笑)
あとは、自分の中でのベストな体重と体脂肪を把握してそこをしっかりキープできるように管理していました。毎月体組成を管理していたので、少しの差でも体調の変化があり、キープするのは難しい部分もありましたが、一番意識して取り組めていました。
でも、オフシーズンは外食をメインに、好きなもの食べて自由に過ごしてましたね!(笑)
ーーそうなんですね!当時、一番記憶に残っているエピソードを教えてください。
【大山】オリックスバファローズはピッチャーのレベルがとても高くて、ルーキーの頃に名だたる先輩のボールを見てレベルの差を感じて、ここで、自分は通用するのか?というのが最初の印象で、不安が大きかったことが記憶に残っている事ですね。
自分の持ち味である、鋭いキレを磨く事をとにかく一生懸命やりました。
「好き」な気持ちと「プロになりたい」気持ちがここまで自分を成長させてくれた
ーー小学生から大学、プロ野球界、今は講師として野球に関わって野球を続けていらっしゃいますが、野球を続けられている理由を教えてください。
【大山】一番は野球が「好き」だからですね。
始めてから野球が楽しくて、好きになって“プロ野球選手になりたい!”って思って、大学時代も厳しくて嫌になりそうな事もあった中でしたが、“プロになれるかもしれない!”という気持ちがあったし、ライバルもいたことでもっと上手くなりたいって思えたし、諦めずにやってこれたから続けられたなと思いますね!
ーー大山さんはプロ野球界引退後に球団職員としてもご活躍されたとの事ですが、その頃の想いをお聞かせください。
【大山】バッティングピッチャーをやらせてもらっていましたが、スタッフ側になって思ったことは、“こんなに動くんや!”って純粋に思いました。選手の知らないところでいろんな準備をしたりと、“もっと感謝されるべき立ち位置”だと感じました。1年だけの経験でしたが、スタッフ側の苦労も知ることができた1年で特別でした。
今度は自分が伝える番。
ーー大山さんがご活躍されているPBS野球塾での講師として参加された経緯を教えてください。
【大山】ずっとやってきた野球に何かしらの形で携わりたいと思っていて、去年、オリックスバファローズで一緒だった園部がチーム指導をやっていた時に指導する機会をもらった事がきっかけになりました。
その時一緒にPBS野球塾の活動にも誘ってもらい、断る理由なんてなかったので、PBS野球塾での指導を通して、一人でも多くの方に野球って楽しいなとか好きになってもらいたいっていう想いもあったので参加しました。
ーー素晴らしい想いですね!PBS野球塾の可能性はどんなところにあるでしょうか。
【大山】基本はオンラインの指導なので、集まって開催する指導会では場所が限定されてしまう状況がありますが、PBS野球塾なら、地方でもどんな場所でもどんなところからでも各地から参加できて、元プロの選手の指導が受けられない環境下の方にも届けられる良さがあります。
なかなかそういう形の野球塾はないので、今後もっともっと広まっていくと思っています!
ーーそれでは、これから野球を始めたいと思っている少年・少女、プロ野球選手を夢見る子どもたちにメッセージをお願いします。
【大山】僕もそうでしたが、「好き」という気持ちを持ち続ければ、どんな状況でも続けられると思っています。「好き」で始めたことであれば、その気持ちをずっと忘れずに持ち続けて欲しいです!
ーー最後に、今から運動・スポーツを始めようとする方へメッセージをお願いします!
【大山】何か一つ没頭できるものがあることは本当に素晴らしい事なので、自分に合うものを見つけて自分のペースで取り組んでみてください!
インタビューを通して、大山さんの「野球が好き」という気持ちを強く感じ、その気持ちを広めていくPBS野球塾での今後のご活躍がとても楽しみです!
今後Cittaで、PBS野球塾で行われた体験会の様子もお届けします!お楽しみに。
PROFILE
元オリックスバファローズ投手 大山暁史さん
小学生から野球を始め、別府青山高校で甲子園出場を果たし、亜細亜大学に進学。社会人野球チームセガサミーの投手として活躍後、ドラフト8位にてオリックスバファローズに入団。キレのある投球を武器に活躍。
引退後は、チームスタッフとしてチームを裏方として支えた。現在はオーダーメイド型野球塾の投手講師として、精力的に野球の普及、技術指導での野球界のレベルの底上げに貢献。野球の面白さや楽しさを多くの球児に伝えいている。