『コラム』
- 株式会社サンクト・ジャパン
- 2021/08/09
コンプレフロスの基本的な巻き方について~ファシア(筋膜)リリース~
コンプレフロスとは
コンプレフロスとはドイツで著名なスポーツ理学療法士Sven Kruse氏とSanctbandとの共同研究によって、彼の提唱する「Easy Flossing」のコンセプトを基に開発されたゴムバンドです。
天然ゴム製のバンドを身体に巻き付けて圧迫し、その状態で自動運動や他動運動を行うことで、関節可動域の増加や動作時の違和感を緩和する効果が期待できるコンディショニングツールとして、注目を集めています。
こんな場面におすすめ
- 競技練習の前後に
- 筋力トレーニングのウォーミングアップに
- 疲れや違和感のケアに
- ストレッチとの併用に
強度別対象者
Lime green(Light):子供・高齢者・一般女性
Blueberry(Medium):一般男性・筋肉量の少ないアスリート
Plum(Heavy):アスリート
Gray(Eztra Heavy):筋肉量の多いアスリート
サイズ別の使用箇所
- 1インチ×2m:主に指関節、手、手首、足底に使用
- 2インチ×2m:主に前腕、上腕、肩肘関節、足関節に使用
- 3インチ×2m:主に腰、胸部に使用
- 2インチ×3,5m:主に大腿部、ふくらはぎ、股関節、腰・胸部、肩甲骨周りに使用
COMPREFloss(コンプレフロス)には、4種類の強度、3種類の幅、2種類の長さの14パターンがあり、身体レベルや身体部位に最適な施用法を可能にします。
すべての部位に共通の基本的な活用方法
Step①巻き始めのルール
どの部位でも必ず心臓の遠い部位から体の中心へ向けて巻くようにします。(遠位から近位へ)
Step②バンドを伸ばす強さ
1周目は軽く密着する程度に巻き(アンカー)、そこからバンドが1,5倍に伸びるように巻きます。
※10cmのバンドが15cmになるようなイメージで巻きます。
Step③バンドを50%重ねる
バンドが50%(半分)ずつ重なるように巻きます。
Step④バンドの留め方
バンドの末端部分は、バンドとバンドの間に挟み留めます。
Step⑤捻る
巻き終わった後は、バンドが巻いてある部位を手で捻るように「下・真ん中・上」の3か所に分けて、上下・左右など10 回ずつ捻ります(40秒程度)。
Step⑥伸ばす/動かす
巻いた部分のストレッチを2種類程度行う。
※動的ストレッチ(動かしながらのストレッチ)で各10回程度。
次に巻いた部分に負荷が掛かるトレーニングを10回程度行う。
Step⑦はずす
コンプレフロスを外した後、Step⑥⑦のストレッチとトレーニングを5回程度行う。
Step⑤~⑦の手順を2~3分程度を目安に行います。
基本的に1回で効果を実感いただけますが、より効果を高めたい場合は2~3回の実施をお勧めします。
使用上の注意事項
- コンプレフロスを巻く前にボディオイルなどの滑るものを塗らないでください。最適な圧迫を加えられなくなります。
- 可能な限り素肌の上から巻くことをおすすめしております。衣類の上から巻く場合も密着して滑らない素材のものにしてください。
- 体質によりコンプレフロス後に皮膚が赤くなることがありますが、通常は時間の経過とともに消えますのでご安心ください。
禁忌:使用を控えていただきたい方
皮膚炎・皮膚感染症・静脈瘤・静脈炎・血栓症・腫瘍・糖尿病・骨折・開放創・悪性新生物・心不全ステージC, D・ラテックスアレルギー・抗凝固薬または高容量の副腎皮質ステロイド薬を服用している方
相対的禁忌:ドクターの了承を得たうえで使用していただきたい方
発熱・妊娠・高血圧・低血圧・長く続いている炎症(慢性炎症症状)・精神的ストレス・甲状腺機能障害
お手入れ方法
コンプレフロスは水洗いが可能です。洗剤などを使わずに水で洗い、直射日光が当たらない場所で自然乾燥させてください。
コンプレフロスはSanctech 技術により製造されているため、長期間使用してもメンテナンスとしてパウダーを塗布する必要はありません。
保管方法
コンプレフロスは天然ゴム(ラテックス)のため、時間とともに劣化をします。
空気に触れる部分が白くなるのはゴムの酸化が原因です。できるだけ良い状態を保つため、ポーチなどに入れて保管することをおすすめします。
まとめ
コンプレフロスを活用した次世代型fasciaリリースは、“誰がやっても効果が出る”のが特徴のコンディショニングツールです。
基本的な活用方法を確認しながら、是非皆さん自身のセルフケアとしてご活用ください!