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『コラム』

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Citta
2021/11/05

フットサル選手筏井りささん【Cittaインタビュー】

アスリートのエンジニア化プロジェクトの一環として、アスリート&元アスリートのエンジニア集団 SportsTech Labに所属し、アスリートのデュアルキャリア、セカンドキャリアのモデルとしてタイムカプセル株式会社で活動している、日本女子フットサルリーグ加盟、バルドラール浦安ラスボニータス所属のフットサル選手、筏井りささんにインタビュー。

働きながら競技を行う楽しさや難しさ、アスリートとして描く今後のお気持ちを伺いました。

純粋にボールを蹴る事が楽しい!夢を追いかける日々。

フットサル選手筏井りささんインタビュー

ーー筏井さんは元々、小学校からサッカーをなさっていて、フットサルに転向をされたという事ですが、それぞれの競技を始めたきっかけを教えてください。

【筏井りささん(以下敬称略)】サッカーは兄の影響で始めました。
当時女子サッカーは流行っていませんでしたが、ボールを蹴るのが純粋に楽しくて、大好きで始めました。

日本代表として世界と戦える選手を夢見て、今までやってきましたが、その夢は果たせないまま引退をしました。

その後セカンドキャリアを考えたときに、やっぱりスポーツをやりたい!ボールを蹴るのは楽しい!と思って、フットサル競技を始めました。

最初は、生涯スポーツとして遊び感覚で始めましたが、やっていくうちにやっぱりアスリート根性が出て、上を目指してやりたいと思い、今の環境を選んで競技を継続しています。

現在の会社に所属してからより、競技を楽しむ為の周りの環境づくりを充実させる大切さを感じていて、今は日々会社に感謝しながら挑戦を続けられています。

 

ーースポーツに関わっていく中での気持ちの変化はありましたか?

【筏井】小学生の時はボール蹴るのが本当に楽しくて、キャプテン翼みたいに夢中でサッカーをしていました。

神奈川県は女子サッカーも強豪が多くて、トップ選手が集まる中で練習やセレクションの経験が出来る環境があったので、楽しみながら、常にトップレベルを意識してチャレンジできる刺激がありました。

私の中でのターニングポイントなったな~という事があって、高校進学の時に、本気で日本代表を目指す為にどの環境で目指すかを考えて、サッカーをやる為に鹿児島県の強豪校に進学を決めました。

地元から離れて寮生活をする環境を選んだことで、両親の反対もありました。

行くからには本気で努力をすることを決め、きつい練習も乗り越え、全国大会でも活躍する事もできました。

限界への挑戦をした私にとっては大きなターニングポイントでした。

大学では、自分で環境を選んで進学をして、周りがプロを目指す選手ではない中、本当に自分が日本代表を目指してどれだけ努力ができるのか?その為に何が自分に必要なのかを考えて練習に打ち込んでいました。

いま改めて、小学生から今までなぜブレずにサッカーを続けられたのかなと考えたとき、やっぱりサッカーに出会えたことは自分にハマるものだったこと。

いい選択を出来る周りの環境にも恵まれた事もラッキーで、サッカーが続けられているかなと思いますね。

 

ーーなるほど、周りの環境は本当に影響を与えるものですね!
では、筏井さんの思う競技の魅力と筏井さんにとってフットサルはどんな存在でしょうか。

【筏井】フットサルの魅力は“緻密さ”ですね。

狭いコートの中、4人で小さいボールを扱うスポーツなので、点を取るために、4人でコートをどう上手く使うかとか、パスを2人で上手く通すためのコンビネーションをどうするかとか、そういったことをすごく良く考えて実践しています。

戦術的、技術的に、お互いの事を常に意識してプレーをする事を強く感じるスポーツですね。
その戦術やコンビネーションがぴったり合って点が取れた時の気持ちよさ、嬉しさはとても大きいです。

メンタルトレーナーの友達に、フットサルが中心だね!と言われるくらい、私にとってはスポーツが人とのめぐり逢いを作ってくれて、今でも自分を成長させてくれるものなので、なくてはならない存在だなと感じます。

フットサル選手筏井りささんインタビュー

自分の考えを整理する事が自分を成長させている

ーー今まで競技をされてきた中で、これは一番努力をした!こだわってやってきたという事はありますか?

【筏井】毎日がサッカーの為にあるので、一日一日を自分が成長するために何をやるべきなのか常に考えて、休みの日も試合の映像をみたり、毎日いかに自分の成長を生むかという事を「考える」事をしていました。

サッカーノートも中学生のころから書いていますが、書く事で常に振り返りができて、自分の課題に対しての改善策を立て、習慣化するノートになっていました。

見える化することで、目指す選手になる為の自分の戦略の具体化や、都度自分の目標も具体化されたので、毎回しっかりと課題に取り組む意識を持って、練習をおこなう事ができていました。

頭で考えている事をしっかりノートや書く事で整理することを一番努力して取り組んできましたね。

 

ーーでは、今まで競技を続けられている理由を教えてください。

【筏井】理由は「夢」という事ですね。

小学校6年生の頃から、日本代表になって世界で活躍する事がずっと夢でした。

それを必ず叶えるんだ!と暗くなると光る小さな星の紙にも書いたほど、ずっと想い続けていました。

大人になると現実を考えるようになって、引退を決意しましたが、自分の中でもサッカーは自分にとって何?と聞かれた時に自分がやってきた「夢」と答えられるくらい整理が出来ているので、「夢」だったから今まで続けてこれたなと思います。

競技に第一に理解してもらえる会社。
アスリートとしてチャレンジの場を与えてくれる

フットサル選手筏井りささんインタビュー

ーー現在勤務されているタイムカプセル株式会社へ入社したきっかけを教えてください。

【筏井】コロナ禍でいろんな情報を収集している時期に、“アスリートのエンジニア化”プログラムの記事を見て興味があったことと、当時友達にも地味キャラでインドア派だからパソコンに向かう仕事がいいんじゃないか?ともアドバイスを受けたことから興味が更に湧いてきた事がきっかけです。

社長とお話をさせていただいた時に可能性を感じ、私自身も今後勉強していきたい分野でもあったので入社を決めました。

 

ーーそうなんですね。入社する上での不安や戸惑いなどはありませんでしたか?

【筏井】アスリートだから努力をし続けている経験もあるし出来るよ!と背中を押されて始めましたが、正直私はつまずきにつまずいています・・・。

私は別の仕事の活動もあって、稼働時間が限られている中で会社の中の仕事をさせていただいているのですが、まだまだ力不足というか努力不足を感じていますね。スキル習得は甘くないなと感じます・・・。

ある程度仕事の概要は掴めているので、私は違う視点で貢献できることもあるなと考えて、アイディアを出すとか、営業で人と人とを繋ぐ役割を果たしながら、会社に貢献する事も考えて日々競技に打ち込みながら自由にお仕事をさせていただけています。

戸惑いはめちゃくちゃあります・・・・(笑)

 

ーーでは、競技とお仕事の両立についてはどうでしょうか。大変ではないですか?

【筏井】 最近は両立しきれていないなと思って反省している毎日です。

優先順位を自分の中で立てて、競技も練習だけではなくてコンディショニングも含めて、24時間をどうコーディネートしてスケジューリングをするのかというのがとても大事で、そこをしっかり計画を立てることがコツですが、それを分かっていながらも今はできていないので、出来るように調整している最中です!(笑)

 

ーータイムカプセルで働く魅力はなんでしょうか?

【筏井】競技を第一に理解して頂ける中で、自分の出来る範囲でやらせて頂けるところですね。

あとは、アスリートとしてできることにチャレンジさせてもらえるので、ゼロからイチを生み出すのはなかなかできない事なので、そういった経験をさせてもらえるところも魅力に感じています。

Sportstech Labは人と人とを繋ぐ場所になる

フットサル選手筏井りささんインタビュー

ーー皆さんで設立をされた「Sportstech Lab」に込められている想いをお聞かせください。

【筏井】 会社が母体である中で、自分たちもスキルを付けながらやっていく活動なのでまだまだ未熟な部分もあります。

ですが、スポーツをやっているからこそ出来る問題解決やアイディアを話し合って、それをどう繋いでいくのかを考えています。

自分たちに出来ることを見つけて、情報発信を通して、同じような問題を抱えるアスリートに話を伺ったり、仲間に入ってもらったり、そのスポーツがどうやったら広がるのか?とかその施設が活用されるためにどうしたらいいのか?など、仕組み作りを行っています。

 

ーー今後やりたいと思っている事はありますか?

【筏井】仕事上、コロナ禍なので出来る事が増えている状況ではありますが、競技者としては思いっきり外でプレーして、競技を通してコミュニティーを広げていきたいです!

もっといろんな方がスポーツに触れたり、スポーツを通して成長できる環境づくりに興味があるので、施設の繋がりや、指導者の繋がりなど、ITの力を使って作る繋がりもそうですが、人と人との繋がりを現場通して行っていきたいと思っています。

 

ーーまた、皆さんと同じようなアスリート社員の仲間を増やす活動はどのような形でされていますか?

【筏井】 SNSを通して発信をしています。

最近良く感じるのは、そういった情報をさがしている方はアンテナを張っていて良く見ているな~ということです。

私たちの活動を積極的に発信したり、そういったコンテンツを作る事で見てくださる方は増えて行くかなと思います。

 

ーー今までずっと取り組まれている運動・スポーツにはどのような可能性があると思いますか?

【筏井】 サッカーをやる方って少なくて、フットサルやる方はたくさんいるんですけど、フットサルをやるようになってから、サポーターの方とも距離が近くなって、なんかそれっていいな!と純粋に思います。

好きな人に見に来てもらいたいですし、フットサルが好きな人が増えて自分もやってみたい!っていう人が増えたらいいなと思っていています!

フットサルは、誰にでも始められる気軽なスポーツなのでもっとやってみたらいいのにな~と思っています。

今は健康寿命を上げる為に運動が推奨されていますよね?

筋トレなども良いと思いますが、ボールを追いかける事も楽しいので是非やってみて欲しいなと思います!

人と人とが繋がるスポーツで、想いを込めてパスをしたり、気持ちが伝わるスポーツで面白いです。

何より自分たちを成長させてくれるものだと思っています。

 

ーー最後に今から運動(スポーツ)を始めようとする方へメッセージをお願い致します。

【筏井】運動とかスポーツは観て楽しむだけではなくて、やる楽しさがあって、人と比べるのではなくて、人と協力したり、自分の成長を感じたり、本気になれるものなので、是非楽しんでやってみましょう!

ボールを蹴る事も楽しいので、是非皆さん機会があったら一緒にボール蹴りましょうー!!

   

sportstechlab
筏井りさ

人物アイコンPROFILE

フットサル選手 筏井りささん

筏井りさ

タイムカプセル株式会社/SportsTech Lab所属 小学生でサッカーを始め、鹿児島県の鳳凰高校進学し、2、3年時に全日本高校女子サッカー選手権大会3位入賞。筑波大学在学中には、ユニバーシアード日本女子代表に選出。
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース在籍時には皇后杯全日本女子サッカー選手権大会で準優勝、浦和レッズレディース移籍後、なでしこリーグカップでは準優勝の経験を持つ。2018年からフットサル競技へ転向。2020年10月には日本女子フットサル代表候補に選出された。
現在は競技者としてJFAこころのプロジェクト「夢の教室」にて夢を持つ事の大切さを広める活動と、アスリート&元アスリートのエンジニア集団 SportsTech Labに所属。競技選手でありながら、システムエンジニアとして、アスリートの新たな活躍の場を広げる活動を行う。


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