『コラム』
- 札幌ドーム
- 2021/09/28
Tバーロウ(プレートローディングマシン)
今回は、背中や腰回りの筋力を向上させることができ、腰痛予防、改善にお勧めのTバーロウをご紹介いたします。
Tバーロウは、使用方法が簡単で初級者から上級者の方までお勧めできるトレーニングとなっています。
Tバーロウで鍛えられる脊柱(せきちゅう)起立筋(きりつきん)とは?
脊柱起立筋とは背中にある腸肋筋(ちょうろくきん)、最長筋(さいちょうきん)、棘筋(きょくきん)の3つから形成される筋肉です。
仙骨(せんこつ)・骨盤から腰椎(ようつい)・胸椎(きょうつい)・肋骨(ろっこつ)・頸(けい)椎(つい)にかけて付着しており、上半身を後ろに伸ばしたり背骨を安定させたりするときに働きます。
姿勢を安定させるには必要不可欠な筋肉で、座ったり横になったりする時間が長くなると脊柱(せきちゅう)起立筋(きりつきん)が弱まり、姿勢不良に繋がりやすくなります。
また、スポーツの場面においても重要で、脊柱起立筋の働きが弱くて背骨が安定しないと、地面からの反力を背骨で吸収してしまい、速く走ったり速い球を投げたりするのが難しくなります。お尻や脚の筋肉が(大殿筋やハムストリングス、大腿四頭筋など)が力を生み出すエンジンで、脊柱起立筋はその力を伝達するトランスミッションの役割を果たします。
悪い姿勢と痛み
フィットネス業界では「姿勢改善」「体の歪み解消」という2つの言葉をよく見かけます。「猫背だと肩こりが生じやすくなる」「骨盤が歪んでいると腰痛になりやすくなる」など、悪い姿勢が痛みに繋がるのでそれを改善しましょうと訴えかけてきます。
しかし本当に悪い姿勢が痛みに繋がるのでしょうか?確かに長時間背中を丸めた状態でデスクワークをしたり、腰が曲がった状態で背中のトレーニングをしたりなど、特定の部位に負担がかかることで腰や肩などが痛くなります。一方で悪い姿勢と慢性的な痛みとの関連性は薄いと様々な研究で分かっています。
つまり、体の歪みが痛みに繋がるとは言い切れないのです。 では、どうすれば良いのか。姿勢というのは個人差がかなりあって、体の歪みがない人はいないとも言えます。歪んでいる=悪い姿勢ではなくて、その人の個性として受け入れることが大切です。
そして、自分の姿勢の特徴とリスクを把握した上で、トレーニング種目の選択やフォームなどを変えていくと良いでしょう。 姿勢の良し悪しを安易に判断しないようにしましょう。