『コラム』
- Citta
- 2022/03/12
野球選手のピリオダイゼーション
今回は野球選手のシーズン(1年)の過ごし方について解説します!
一年中同じ過ごし方をするのではなく、時期によってトレーニングの量や強度を変化させることでより高いパフォーマンスを発揮することが出来ます。ぜひ参考にしてみて下さい!!
ピリオダイゼーションとは?
ピリオダイゼーションとは大会や目標を達成するために1年をオフシーズンやプレシーズン(シーズン前)などいくつかのシーズンに分け計画的にトレーニングを行うことです。
年間を通じて同じトレーニングを続けるよりも、シーズンをいくつかのブロックに分け、ニューや強度を調整する方が高いパフォーマンスを出せると言われています。
今回はピリオダイゼーションとそれを利用したトレーニングの計画方法について話していきます。
オフシーズン (準備期)12~2月
目的
- フィジカル(カラダ)作り
- コンディショニング
- 課題修正など
選手によってこの時期に取り組むトレーニング内容は変わりますが、多くのアスリートがトレーニングのボリュームを増やし身体作りを中心に進めていきます。
冬場は実践的な練習が減る分トレーニングに多くの時間を使うことが出来ます。今シーズンに見つかった課題を改善できるよう積極的にトレーニングを行いましょう。
プレシーズン (第一移行期)3~4月
目的
- 筋力アップ
- パワーアップ
プレシーズンに入ると練習試合など、少しづつ実践的な練習が増えていきます。 この時期のポイントはオフシーズンに取り組んでいたトレーニングと技術練習の両立です。
プレシーズンはオフシーズンに比べると、トレーニングに割ける時間が減ってしまいます。そのためトレーニングのボリューム(量)を減らし、強度を高める内容へとシフトチェンジしましょう。
トレーニングを1時間から30~45分に減らし、強度をMaxの60~85%(3~6回出来る重さ)に設定するなどの工夫が必要です。 筋出力を上げ、より実践的なフィジカルへと変化させていきましょう。
インシーズン (試合期)5~10月
目的
- 筋力の維持
- 試合に合わせたコンディショニング
試合期(大会)はテクニックや戦略の練習がメインとなるため、必然的にトレーニング時間が減少します。
ここでトレーニングを完全に中止してしまわないことがポイントです。 強度をMaxの70~95%(1~4回出来る重さ)に設定しより短時間でトレーニングを行うのがおすすめです。
技術練習だけになってしまうとせっかくオフシーズンに作りあげた筋肉量がどんどん減少してしまいます。そうならないようにトレーニングを継続し、筋肉量・筋力をキープすることが大切です。
またメンバーには入っているが、試合の出場機会が少ないという選手は特に高強度トレーニングの継続が重要になります。
スタメン選手は常に全力運動をしていますが、そうでない選手は全力でパワーを発揮する機会が減るので、知らず知らずのうちに筋出力(筋肉が生み出す力)が落ちてしまいます。
全力でやっているつもりでも80~90%の力しか出せないような状況に陥ることも少なくないため、トレーニングは必ず継続しましょう。
ポストシーズン (第二移行期)11月~12月
目的
- 積極的休養
試合期が終了するとポストシーズンに入ります。ポストシーズンと言えば、シーズン終盤に上位チームが争う優勝決定戦をイメージしますが、本来はオフシーズンに入る前の積極的休養期間のことを指します。
いつもと違うスポーツを行う(レクリエーション)や、気分転換になるような軽い運動などを行う休養期間を1~4週間設けることで次のオフシーズンに上手く移行することが出来ます。
この期間は長すぎず短すぎず、選手のモチベーションが高まる程よい期間設定が重要になります。
まとめ
いかがでしたか?意外と一年中同じ強度のトレーニングを続けている選手も多かったのではないでしょうか。
今回の内容を参考に計画的でメリハリのあるシーズンを過ごしていきましょう!!