『コラム』
- Citta
- 2022/05/22
けん玉パフォーマー 花野井潤さん、塩野入知子さん【Cittaインタビュー】
古くから日本で親しまれ、多くの方が触れた事がある“けん玉”
今は日本にとどまらず、海外でも大人気の遊び、スポーツになっていますよね!
今回は、けん玉を極める、けん玉パフォーマーの花野井潤さん、塩野入知子さんのインタビューです!
数多くの大会で入賞、日本トップレベルのけん玉の腕前を持ち、けん玉の普及活動にも尽力されていらっしゃるお二人から、けん玉の魅力やけん玉で繋がるご縁、ご自身の人生にどう活きているのかをお伺いしました。
「けん玉道」をゆく
ーー早速ですが、花野井さんはけん玉道6段、塩野入さんはけん玉道5段の腕前をお持ちですが、「けん玉道」とは何でしょうか。
段のレベルはどこまであるのですか?
【花野井潤さん(以下敬称略)】段は10級~10段まであります。
「道」というのは、言葉では表現しにくいのですが、日本で言う、剣道・柔道・茶道・書道とかとおこなう事ではなく、精神的な部分を大事にすると習ってきましたね。
う~ん。言葉では難しいですね。(笑)
【塩野入知子さん(以下敬称略)】そうですね。ただ競技を行うだけではなくて、精神的なところで礼儀や挨拶を大事にしようという心の面を表していると思っています。
ーーなるほど。段の発行は、日本けん玉協会さんだけで発行されているものでしょうか?
【花野井】はい、基本はそうですね。
ーーお二人が段の認定に挑戦しようと思ったきっかけはなんですか?
【花野井】私は特に大したことではないので塩野入さんからどうぞ。(笑)
ーーえ!そうなんですか??では、塩野入さんからお願いします。(笑)
【塩野入】私は一つの事を突き詰めてやりたいなと思ったからですね!
小学校から元々始めていて、当時準初段まで持っていました。
大学の時に、人と違う事で1つ何かを突き詰めてやりたいなと思ったときにけん玉を思い出して再開しました。
5段は始めた人が目指す1つのバーとされていた事もあったので、そこまではまずやりたい思って段を取りましたね!
ーー大学当時、他にけん玉をやっている方はいませんでしたか?
【塩野入】いませんでしたね。
当時は今ほど流行っていなかったので、周りはおじいちゃんと子どもしかいなかったです。(笑)
ーーそうなんですね!塩野入さんが段を持つ前から花野井さんは段を持っていらっしゃったんですか?
【花野井】そうですね。私はほんとに大したことないですが、周りに合わせて取ったという感じですね。
私は小学校からけん玉を習っていた事もあって、周りにはたくさんやっている仲間がいました。
周りが受けるから受ける、という形で受けない選択肢はなく、いつの間にか5段になって、6段を取っていましたね。
当時習っていた道場が片道2時間半かかる所で、あまり行けていなかったこともあって当時の事はあまり覚えていませんが、小学校の校長先生がきっかけでけん玉を始め、道場に入って習うことは“気が付いたらやっていた”という感じですね。
ーー段を持ち、更に様々なご経歴をお二人はお持ちですが、その中でも最も記憶に残る受賞エピソードはありますか?
【花野井】なんだろう・・・。(笑)
記憶に残っているのは、全日本けん玉新人王選手権で優勝したことですね。
全国規模の大会で、本当に優勝を狙いに行って取った初タイトルだったので、記憶に残っています。
他の大会は、取りにいかないで取れちゃう感じですが、本当に新人王は鮮明に記憶に残っていますね。
ーー新人王はどのようにおこなわれる大会ですか?
【花野井】2パターンあって、新人王は得点制で競います。
決まった技をほぼ完ぺきに成功したら上がっていける大会ですね。
あとは、トーナメントで1対1の戦いもありますね。10個くらいの技から1つを選んでお互いにその技をやり、2本先取で勝ち進んでいく形式です。
ーーなるほど!面白いですね。
【花野井】あと、けん玉はの良いところは、1度も失敗しなければ必ず優勝できるという所ですね。(笑)
ね!?塩野入さん。
【塩野入】あはは!そうですね。
ーー塩野入さんはいかがですか?
【塩野入】私はもしかめ大会です。
持久力的な大会で、大皿と中皿に交互に乗せることを1分間に135回以上やる事を1回も落とさずにやる、という競技なのですが、その時全国10位、女子の部3位に入賞したことが印象に残っていますね。
一応練習はしていましたが、その時は1時間くらいしか続かなくて・・・
でも出てやってみたら、4時間半くらいの記録が出たので、参加して良かったな~と思っていて記憶に残っていますね。
ーー同じ会場で一斉にやるものですか?
【塩野入】そうですね。少しずつ間隔をあけて一斉にスタートします。
同じ会場では、2時間経過後にはもう私しか残っていなくて、ひたすら一人でやり続ける状況で、精神的にも大変でしたね。
いつやめようかなって思っていましたね。(笑)
【花野井】もしかめ大会は全国15会場くらいで同時にスタートするんですよ!
なので順位が全国で付けられる形で、他の会場ではまだ続けていた方がいて、塩野入さんの会場は、塩野入さんだけが残り続けるという状況でしたね。(笑)
ーーわぁ~、それは大変な状況ですね。
【塩野入】ですね。
【花野井】誰かいた方がいいよね。
【塩野入】ね~!絶対いた方がいいね。モチベーションも全然違うから。
ーーすごい大会ですね。その大会で、花野井さんは8時間でギネスタイ記録を樹立されていますよね?
【花野井】はい!そうです!一応世界記録保持者です。
腕とかよりも、首の後ろが痛くなって大変でしたね。(笑)
そのエピソードが本当はインパクトあっていいと思ったんですが、それこそ1秒も練習せずに臨んで世界記録出してしまったので・・・(笑)
元々教え子が出るから引率で行く予定が、教え子が出れなくなってしまって、会場に見に行ったら、日本けん玉協会の当時の会長に勧められるがまま、何も準備せずに、急遽その時持っていたけん玉で勝負しました。
タイトルを本気で狙っている方々を抜いて世界記録を出してしまったんです。
その時は2人残っていて一緒に8時間やり切りました。
塩野入さんみたいに残り4時間で一人だったら続けていなかったかなと思いますね。(笑)
ーーまたもしかめ大会があったら出たいですか?
【花野井】もしかめ大会は出ないですね。(笑)
【塩野入】う~ん。悩みますね。
あの辛さを味わいたくないとは思いつつ、まだ私は目指せるバーがあるので、悩みます。
女子の1位は6時間くらいなので、8時間クリアできたらまだ誰も女子では成し遂げてないので、目指したいな・・・とは思っています!
けん玉をやっていたからこそ繋がった縁
ーー日頃は、アクサ生命保険株式会社に勤務をされながら、けん玉パフォーマーとしての活動もなさっているかと思いますが、職場にけん玉で日本トップレベルの方が2人もいるってなかなかなないですよね?
お二人の接点は以前からあったのですか?
【花野井】そうですね。元々けん玉のお友達ですね。
ただ、私は始めた時期も早かったこともあって、そんなに接点があった訳ではなかったんです。
2017年夏ごろに、中国(中華人民共和国)で広めたいという事で、プロモーションを撮影するモデルに2人で呼ばれたことがきっかけで、関りを持つようになりましたね。
塩野入さんは、日本けん玉協会の中でもビジュアル・メディア担当とご自身で言っていたので・・・(笑)
【塩野入】いえいえ!一言も言ってないですよ!(笑)
【花野井】あはは!その撮影のお昼ご飯の時に、保険の販売について相談があったんです。
当時塩野入さんは銀行にお勤めで、保険の販売を担当していた事もあって、保険の販売方法を教えてください!ってことで話していたことから、私の販売方法や考え方に共感してくれて、会社の事にも興味を持ってくれたので、私が担当で持っている営業チームにスカウトをする形で入ってもらいました。
たまたまではなく、意図的に来てくれたという形ですね!
私はたまたま撮影に呼んでもらえただけだったので、それがなかったら塩野入さんとはこのような接点は持てなかったですね。
ーーそうですよね!すごく奇跡的ですね。塩野入さんからみていかがですか?
【塩野入】けん玉やっていて良かったな、と思いますね!
今の仕事にも就けたし、けん玉をやっていなかったらこの仕事を知る事もなかったので、本当に良かったなと思いますね!
けん玉を相棒に
ーーお仕事とけん玉、繋がるところはあるのでしょうか。もしくは切り離して考えていますか?
【花野井】繋げたいとは思っていますけど、繋がりにくいのは正直なところですね。
けん玉をやっていたからこそ繋がるご縁が今までにもたくさんあったし、今回のインタビューもけん玉をやっていなければなかったことだと思いますし、けん玉から繋がって保険をご購入いただけているお客様も多くいるので、分けなくても良かったかなと思いますね。
健康に繋がる所もあると思っていて、予防医学的な視点で、私や塩野入さんが保険をご紹介することによってのメリットがあるのかなと思っています。
【塩野入】そうですね。カラダの健康とお金の健康を実現できるところですね!
本業をやりつつ、趣味としてけん玉教室などの社会貢献活動を通してどちらも体現できるという事での繋がりを感じますね。
ーーけん玉があるからこそ出来た事や、けん玉の経験が活きたエピソードはありますか?
【塩野入】私は結構、覚えてもらいやすいという事が一番にありますね。
保険会社さんは全国に多くありますし、保険にあまり良いイメージを持っていらっしゃらない方もいるので、けん玉に興味を持ってもらう事から、距離を縮められたり、関係性を築きやすくなるところは活きた経験として実感していますね。
花野井さんどうぞ。(笑)
【花野井】塩野入さんと全く一緒だなと思いますね。覚えてもらいやすいですね。
ただ、塩野入さんも私も名前が珍しすぎて、逆に覚えてもらいにくいところはありますね。
更に2人が一緒に居ると更に覚えられにくくなってしまうんですよ。(笑)
あと、今までけん玉と保険業をやっているのが私だけだったのが、塩野入さんも加わった事で私だけではなくなって、独占が出来なくなったのもありますけど・・・(笑)
けん玉の人ね!という形で覚えてもらえています。
ーー商品を販売される前などにけん玉を実践されたりするのですか?
【花野井】塩野入さんはセミナーの前にやってるよね!
【塩野入】そうですね!高校生や女性に向けてお金のセミナーをやっていますが、その前にアイスブレイクとして場を和ませる為に取り入れていますね。
お互いに緊張がほぐれるので、いい状況でお話しが始められるなと実感しています!
【花野井】他のチームメンバーに同行して集客としてやる事もありますし、チームメンバーには私をどんどん使ってと伝えていますね!
ーーお二人は毎日けん玉を持ち歩いていらっしゃいますか?その理由も教えてください!
【花野井】私は毎日持ってますね。塩野入さん持ってないよね?
【塩野入】私は持っていないですね。花野井さんにここは話してもらいましょう。(笑)
【花野井】なんかあった時に困る感じですね。財布と携帯と同じ感覚です。(笑)
小学校の時からずっと変わらず、持っていなかった時の方が少ないですね。
10年に1回くらいのタイミングで持ってない事はありますが、ほぼ毎日持って歩いています。
それが不思議な事で、アクサ生命保険株式会社に入社してから2回持ってなかった事があったんですよ。
その2回とも、けん玉をやるチャンスがあった時だったので覚えていますね。
大学生の時にTV出演の依頼をいただいたことがあって、その時私しかけん玉を持っている人がいなかったので、たまたまテレビに出れたという、ラッキーな事もありました!
持っていた事で突然の事にも対応できるという事が実感できましたね。
小学校の時は常に練習をしたくて持ち歩いていたので、それがずっと身についている形ですね。なるべくカバンの見えない所に入れていますけど。(笑)
ーーあはは!塩野入さんは“ここぞ!”という時に持ち歩く言う事ですよね?
【塩野入】そうですね。ここぞ!という時だけ持っていますね!
ーーご自宅に何本お持ちですか?
【塩野入】50本以上ぐらいですかね。でも、花野井さんはもっとたくさん持っていますよね?
【花野井】もっとありますね。数えたこと無いですが、200本くらいはあると思います。150本は未開封ですが。貸し出し用で20~30本はありますね。
ーーえぇっ!!すごいですね!大きさが様々あるかと思いますが、何か決まっていますか?
【花野井】大会規定は全て決まっていますね。ただ、木の質やメーカーが異なる形です。
それ以外のサイズは、魅せるパフォーマンス用で使っていることがありますね。
けん玉が与えてくれるもの
ーーお二人にとってのけん玉の魅力は何でしょうか。
【花野井】誰でも知っていることは大きな魅力ですね!
一度は手にしたことがあるものでもあると思いますし、それなりに難しいというのも分かっているものだと思いますね。
けん玉をみて“なにこれ?”って言われた事はないですからね!
あとは、体を使ってできる手軽な遊びであることも、家でゲームをするよりいいなと思います。
【塩野入】私は花野井さんが言ってくれたことに加えて、けん玉はコミュニケーションツールだと思っています。
小さい子からおじいちゃんおばあちゃんも、みんなで同じ空間で、一緒に一つの事を出来るもので、そこから会話が生まれて、喜びを分かち合える素晴らしいコミュニケーションツールだと思います!
【花野井】ほんとだね。その通り!
ちなみにけん玉って“スポーツ”という扱いですが、大会は男女一緒なんです!
ルールも一緒、ハンデも何もなく行われる唯一のスポーツですね。
中学生以上なら誰でも全国大会に出れるので、中学生とおじいちゃんが対峙するなんてこともあります!
ーー本当に誰でもできる、チャレンジしやすいスポーツですね!
遊びと競技とパフォーマンスそれぞれの違いは何でしょうか。
【花野井】ルールがあるか、ないかじゃないかなと思いますね。
足でボール遊びをしている子がサッカーじゃないかと言ったら、サッカーしてる訳じゃないですか?
それが競技になったらルールがあって、勝敗が付いて、サッカーでもリフティングだけをやるようなフリースタイルもサッカーだなと思うので、その感覚と同じ感じかなと思っていますね。
なかなか線引きは難しいですね。
【塩野入】ルールがない分、遊びは間口を広げられるという部分はありますよね!
やったことない方でも興味を持って始めやすい。
パフォーマンスと競技となると、技術と精神力も必要になりますよね。
【花野井】競技にはプロがないですが、パフォーマンスにはプロが存在するのは、ちょっと他のスポーツと異なる所だと思います。
何より“みんなで遊べて、競技としてスポーツもできて、パフォーマンスとして表現もできるし、見て楽しむこともできる”年齢関係なく長くできるのは、そういったいろんな取り入れ方ができるからだなと思います。
ーーこのコツを知れば誰でもけん玉が上達する!というコツを教えてください!
【花野井】膝が1番大事ですね。全身運動ですが、基本は膝ですね。
【塩野入】膝ですね。いち・に・さんのリズムでやる事ですね。基礎も応用でも、本当にそれが大切です。
ーーけん玉に必要な体力要素は何でしょうか。実際にどんなトレーニングをされていますか?
【花野井】体力的にというよりは、精神的な面がすごく大きいかなと思います。
イライラしない、諦めない、常に平常心を保っておくことですね。
私は競技でやっていた時は、メンタルトレーニングを取り入れていました。
緊張状態になる空間をイメージして練習は常にしていましたし、手が震えるくらいの緊張状態を自分で作って、その中でパフォーマンスを発揮する事を常に考えて実践していましたね。
中学生から大学生まではサッカーをやっていて、中学校の時にメンタルトレーニングがあってそれをそのまま活かしています。
トレーニングというか、電車では座らないですね。電車でバランスを取る動きがけん玉の動きと似ていて、カラダの使い方の練習になるんですよね。
塩野入さんには座りましょうよ、っていつも言われますけど、絶対座らないですね。(笑)
【塩野入】私は座りますね。必要なトレーニングは正直ないですね。
反復練習をできるかどうかが重要と思いますが、やっぱり精神力、メンタルは大事ですね。
ーーここぞ!という時の集中力がお仕事にも活きていますか?
【塩野入】継続力やコツコツやる部分は仕事にも活かせていますね。
【花野井】うんうん、そうだね。
世界中に広がるけん玉の輪
ーー国内にとどまらず、海外でも人気なけん玉ですが、国内と海外で広がりに違いはありますか?
【花野井】最近の広がり方は動画を見る事が主流で一緒かなと思いますね。
【塩野入】日本人はけん玉道、海外の方はパフォーマンスで広がっているなと思います。
【花野井】私がいつも言っているのは、同じバク転でも 体操競技のバク転が日本での広がり、サーカスのバク転のようにいかに面白く魅せるかを極めているのが海外の方かなと思います。
一見けん玉としては同じですが、競技者から見たらすごく違いはありますね。
ーーお二人は、公益財団法人日本けん玉協会に所属をされて、普及活動や講師業もなさっていますよね?具体的にどのような活動をなさっていますか?
【花野井】大きく二つやっていて、一つは大人向けの社会人けん玉サークルを月に1度やっています。
練習や級や段の認定試験をしたりして、コロナ前までは半年に一度飲み会をやったりして、コミュニケーションの場を作っていました。
仕事帰りに新しい趣味やコミュニティを作りたい方を募っている形ですね。
もう一つは、子供向けに日本一の選手を育成する事をコンセプトにしたけん玉道場を白金で4年ほどやっています。
その場所がメインで、その他6ヶ所ほど道場をやっていますが、各道場で更に上達したい子を白金道場に呼んで指導をしています。
今までしっかりけん玉をやったことない方が、級や段を取ることが普及活動と思ってやっているので、社会人のけん玉サークルは、制限設けずに毎回初心者の方が参加されたり、またその方が職場の方を連れてきてくれたり、本当に普及が出来ているなと実感できる場所になっています。
その2つに誘致する為の活動をしている形です。
【塩野入】ほとんど花野井さんと同じ活動をしているのでほぼ一緒ではありますが、やっている内容として教室では、大会や段位の取得にむけてのコーチングをしていて、実際の級、段の認定をしています。
単発的に小学校や児童館に呼んでいただく時は、パフォーマンスもしながら、遊び要素を入れた技を一緒に楽しく実践するという形で活動をおこなっています。
【花野井】優しくも厳しくも出来る、どちらでも対応できますね!
ーーなるほど、素晴しいですね!アクサ生命保険株式会社の方として、けん玉の活動もなさいますか?
【花野井】あります!住宅展示場やディーラーさんの集客の手伝いや、介護施設での活動もあります。
ただ、日本けん玉協会の名も名乗ったうえでやっている活動なので、切り離している事はないですね。
自分の趣味、特技を活かして営業ができるので、けん玉は営業ツールとしてとても有効だなと思います。
ーーコロナ禍になってから、けん玉との関りに変化はありましたか?
【花野井】何もなかったよね?何もできなかったので。
【塩野入】そうですね・・・。
【花野井】コロナ前は週1.2でけん玉のお仕事をいただけていましたが、今は月1あるかないかになってしまったので、減りましたね。
【塩野入】それでもオンラインの教室や、イベントに呼ばれるようになったので、幅が広がったなとは思います。
【花野井】日本けん玉協会のルールも少し変更になって、級まではオンラインで取得できるようになったんです。
今までは現場の緊張感も克服できて取得できるものでしたが、オンラインになってしまった事で少し残念な部分もありますね。
大会もオンラインで行なう地域もあって、オンラインは良い部分ももちろんありますが、協会として精神的な面を鍛え、育てる事がなかなかしにくい点もあるなとは感じています。
ーーイベントや教室などやって良かったな~!と感じたエピソードを教えてください。
【花野井】私は教え子が5段を取った時ですね!
今後は日本一になった教え子がいると言えるようになりたいと思って活動を続けています。
あと、塩野入さんと出会えたことですね!!
【塩野入】またまたぁ~。(笑)
私は本業に繋がる相談をもらった時ですね。
けん玉で築いた関係性の中で、保険や資産形成のご相談をいただけたときは本当に嬉しかったですね!
世界中を繋げられるけん玉の可能性
ーー様々な活動を通して、お二人が伝えたい想いとは何でしょうか。
【花野井】自分が一番楽しむ事ですね!その姿を伝えていきたいです。
自分が楽しんでいないと、教えている子どもたちや関わる方に楽しさは伝わらないと思っています。
けん玉の楽しい輪が広がる事で、日本けん玉協会も喜んでくれると思っていますし、そういった活動を通して仕事にも還元できる事があれば会社は嬉しいと思うし、結果家族にも返ってくるという事で、みんながWinWinWinになれるように活動を続けていきたいですね。
。趣味も100%、仕事も100%でできる環境を関わった方にも伝えていきたいです。
【塩野入】そうですね。けん玉を通して老若男女、日本だけじゃなく世界で仲良くなれるツールであればいいなと思っています。
言葉が通じなくても、けん玉一つで仲良くなれると思うので、そういった繋がりのきっかけになっていきたいですね。
【花野井】確かに!けん玉をやっていた事で海外の友達が増えたね!
ヨーロッパでは保険業は弁護士さんと同じようにみられている事も、けん玉を通してできた交友関係で実感した事ですね。
ーーへぇ~!素敵です!今後、新たに挑戦したい事や目標はありますか?
【花野井】私は、55歳時点でけん玉をメインに仕事をしたいと思っています。
けん玉でもしっかりと生計を立てられるくらいに出来ればと考えています。
【塩野入】私は、聴覚障害の方向けに、けん玉と金融リテラシーが普及できる環境を作りたいと考えています。
なかなか情報を得にくい状況だと思うので、目から見て情報を伝えていけるようにする事を考えています。
今はその為に手話を勉強したり、お客様に聴覚障害の方がいらっしゃるので、教えてもらいながら準備をしています。
ーーでは、最後に、運動をこれから始める方やなかなか一歩が踏み出せずにいる方にメッセージをお願いします!
【花野井】ひとまず、けん玉をやってみましょう!
私たちは無料でお伝えできるので、直接お声がけください!一緒に始めて楽しみましょう!
けん玉じゃなくてもいいので、何か気になるスポーツがあれば、できる、できないは別として、まずはやってみる事が大事かなと思います。
【塩野入】他のスポーツや遊びに比べて取り組みやすい、始めやすいと思うので、興味があればやってみて欲しいなと思います!
お金もあまりかけずに、けん玉が一つあれば始められる良さもあります。
意外としっかりやったことがない方が多いと思うので、他のスポーツに比べて始めやすいからこそ、是非チャレンジしてみて欲しいなと思います。一緒に楽しみましょう!
【花野井・塩野入】ご興味ありましたら下記のURLからお問合せください!
社会人けん玉サークルアカウント(大人、社会人向け)↓
白金高輪けん玉道場アカウント(小学生向け)↓
PROFILE
けん玉パフォーマー 花野井潤さん・塩野入知子さん
日本けん玉協会所属、アクサ生命保険株式会社勤務
【花野井潤さん】
けん玉道6段、世界選手権8位の腕前を持つ。
全日本けん玉新人王選手権優勝や全国もしかめ選手権優勝(世界記録保持8時間)など数々の輝かしい成績を収め、数々のTV、教材DVDに出演。
けん玉教室の運営やコミュニティの場をけん玉を通して創っている。
【塩野入知子さん】
けん玉道5段の腕前を持ち、全日本けん玉新人王選手権学生の部準優勝や全国もしかめ選手権女子の部3位など、けん玉界でも名を馳せる存在。
お昼の某有名TV番組にも出演やYouTube、DVD書籍に出演。
活動の幅を広げながら、けん玉の普及に尽力している。