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『コラム』

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Citta
2022/06/12

フィットネスインストラクター 木田 麻美さん【Cittaインタビュー】

オリンピックを目指すバリバリのスピードスケート選手から、フィットネスインストラクターへの転身。

現在は、全国各地に引っ張りだこの大人気パーソナルトレーナー木田麻美さんのインタビュー。

2人のお子さんも育てるママさんインストラクターとして最前線でご活躍です。

現在のご活躍に至るまでどんな努力があったのか、これまでの背景と木田さんのパーソナリティに触れ、今後描いている想いを伺いました。

運動の可能性に気づいた瞬間

ーー早速ですが、木田さんはどの様な形でフィットネスの世界に飛び込んだのでしょうか?

【木田麻美さん(以下敬称略)】私は元々、高校卒業後からスピードスケートの実業団選手で活動をしていました。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

その実業団はオリンピック選手も在籍するチームでしたが、その時代は、監督兼コーチ兼トレーナーの方が一人でチームを見てくださっていました。

私も、高校生の時点では日本の表彰台に上がらせてもらっていましたが、まだまだ大人の世界ではレベルが低く、これから!という時期でしたが、なかなか選手一人一人に対して指導がままならない環境でした。

分からないなりに体格差や種目が違う先輩の動きを真似しようとしましたが、自身の動きや専門種目とはなかなか合わず、そこで自分にあった動きを見つけ出すことの大切さに気付く事ができました。

それと同時にトレーニングって凄いとも思いました。

高校生の時は、ハードなトレーニング(120㎏の重りを持ったスクワットなど)を繰り返していましたが、社会人になると、種目に合わせた専門性のあるトレーニングが必要になり、長距離専門だったので、トレーニング内容もガラッと変え、重いものを持たないトレーニングに切り替えました。

その結果、スタートダッシュのような瞬発的な動作をおこなう事が全くできなくなってしまったんです。

その時に、トレーニング方法を変えるだけで身体の機能もガラッと変わるんだという事を実感して、運動で体が変わるのなら、もしかしたら病気やケガなど手術をする前に、運動で改善や予防ができるのではないかな?と当時漠然と思っていました。

私が引退した後に、競技スポーツの様な体を酷使するような苦しい世界のものではなくて、フィットネスと捉えたポジティブな、運動を仕事にしたいと思っていたので、引退後すぐに“フィットネス”の扉を叩きました。

今まで私が感じてきたことを、違う形で人に伝えられたらなと思っていたので、知識も何もないまま飛び込みましたね。他に選択肢は無かったです。

 

ーーフィットネスクラブに入社された当初に描いていたトレーナー像はどのようなものでしたか?

【木田】自分が漠然と描いていたトレーナー像としては、今まで競技スポーツで見てきた数限られたトップの選手に付くトレーナーでした。

ですが、専門知識もないですし、限られた世界の中のトレーナーではなく、選手時代にとてもお世話になった、地元苫小牧に還元したい気持ちが強かったので、地域の方々の体の悩みに応えられるトレーナーになりたいな~と思っていました。

20年前、苫小牧市にはフィットネスクラブと言われる施設は2店舗しかなく、パーソナルトレーナーという認識がほとんどなく、フィットネスクラブにもおそらくトレーナーはいなかったという印象でした。

大きな筋肉を付ける様なトレーニング指導は多く経験してきたので、その他の分野である慢性的な痛みである肩こりや腰痛などの不調を訴える方それぞれに合わせた、運動指導や改善方法を伝えられる様になりたいと思っていました。

クラブでは重りの付け外しなどの業務が多かったですが、ストレッチエリアなどで個別にアドバイスしていくことの方にやりがいを感じ始めました。

当時、スタジオインストラクターが少なく、某プレコリオプログラム(曲や動きが決まっているもの)の指導資格の認定を取得し、比較的トレーニングしていた私にとっては、そのようなエクササイズの指導において難しく感じる部分はあまりありませんでした。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

人前で話したり、踊るという事も意外と問題なく出来て、クラブでは通常の業務に加えて、スタジオレッスンも担当出来るようになりました。

 

ーーその描いていたものと実際に違い(ギャップ)はありましたか?

【木田】偏見ではないですが、スタジオインストラクターは大勢の前で音楽を楽しませる、かっこよく踊る点において、主役はどちらかというとインストラクターという世界でした。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

実際にそういった大会もあり、私自身も優勝をさせていただいた経験がありますが、主がお客さんではなく、あくまでもインストラクターの個性を出して、お客さんが付いていくといったニーズがあるもので、当時、私もそこに没頭して、個性をメインで推し出し、評価をいただいていました。

今となっては、本質が違ったのかなと感じていますが、3・4年ほど経った時に、対象が何人でも、後ろや周りで痛そうにしているお客さんが目に付くようになったんです。

膝のサポーターを付けてまで参加いただいている事への罪悪感が出てきて、でも当時はまだまだ体も動いて多く私を求めてくださるニーズがあったので、それに応えたいという気持ちも強く、それなら私が本来やりたかった体の機能を改善する指導を融合させてグループレッスンをしようと考えました。

そこで、グループ指導のエキスパートの方とお話しているときに、グループレッスンで機能改善などの視点を持ちながら行うのは、なかなか難しい、スタジオでのグループエクササイズと機能改善アプローチは一緒にすることはできないと思う、との話になり、

逆にそこから「絶対にやってみせる!」となったのです。

“楽しみながら運動していて、気づいたら機能が改善していたという体験って最高じゃないか!”と思ったんです。

元々パーソナルトレーナーの方に、ダンスのセンスやキャラクターを作る事を学んでもらう事は凄く難しいと思い、だったら元々やっていて、スタジオインストラクターに求められるもの(動きの魅せ方、キャラクター、コミュニケーション能力)が備わっている人が、トレーナーの知識を学んだ方が早いんじゃないかな、と考えました。

私自身、スタジオインストラクターで培ってきたもの、元々持っている無意識で出来ていた事があったので、そこにパーソナルトレーナー要素の学びを入れようと決心しました。

それが7、8年前になりますが、レッスンの中で、さりげないキューイング(指示)で大勢のお客さんがいても、伝えたい方にちゃんと届くアプローチが出来るレッスンを始めました。

それから、参加いただいた方から「楽しいのに気付いたら痛みがなくなってた!」とい反応がいただける様になったんです!

今まで本当に私がやりたかった、体の機能を改善するという事を、元々インストラクターに求められていた所にはめた事で、実現する事ができました。

 

ーー素晴らしいです!その過程の中での苦労は多くあったのではないですか?

【木田】そうですね。同じグループエクササイズインストラクターにこの様な話をしても、共感し、あえて取り組もうとする人はなかなかいなかったですね。

パーソナルトレーナーの知識は、基礎がない分、勉強会に参加しても最初は何を言っているのかさっぱり分からなくて苦労しました。

ですが、分からないなりにでも多くの勉強会に参加していくうちに、徐々に理解が出来るようになってきて、パーソナルトレーナーの視点や考え方を持てるようになりました。

その後、それぞれのダンス動作の中に、身体の動きが良くなる様に意味を持った動きを入れながら指導を行うダンススキルのワークショップを始める様になり、ある地方で定期的に開催していく中でふと、その時参加してくださった方から「木田先生がいなくなったらこれ誰がやるの?」と言われてハッとしたんです。

今までは全くそういった事は考えていなくて、自分自身が出来る商品としてやりたいと思っていた所もあり、なかなか素直に受け入れられない所もありました。

実は、20代の頃にも所属団体の方から、「あなたは教育者だから、早いうちに教育者になってね」と言われた事もあって、当時はまだまだプレーヤーでやっていたかった想いもあり、その時が来たら・・・と流していた部分もありました。

私は感覚的にとらえることが多く、だからこそ一人で出来てきた部分が多かったので受け入れにくかったですね。

ですが今から4.5年前、そのワークショップで言ってもらえた言葉をきっかけに、その時が来たのかなと思いました。

有難い事に、私の実践しているメソッドをもっと多くの方に伝えたいと言ってくださる方が5年前から増えてきました。

その辺りから、自分がやっている事を整理して、アウトプットしてロジックにはめる事をやり始め、そのロジックにはめるまでの知識を集める事に、一番苦労しましたね。

 

ーーなるほど~。そういった段階があって今に至っているのですね。

【木田】そうですね~。ちゃんと上手くできているんだなと改めて感じましたね。

ありのままの自分を発信する大切さ

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーーフィットネス業界に広く活動の幅を持つきっかけになったことは何でしょうか。

【木田】スケート時代に自分のやりたい事やパワーを使い切り、次に私自身が多くの方の健康に繋がる為になりたいと思っていた時に、興味本位で参加した、とあるインストラクターのコンテストで想像以上の評価をいただき、海外でプレゼンテーションをする機会をいただきました。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん

↑イタリアのウエアモデルに起用された際の写真

 

でもそれがきっかけで、北海道にそういったインストラクターがいることを知ってもらう事もでき、イタリアでのインストラクションがとても評価されて反響をいただけました。

今までの日本人的ではない、“ノリ・勢い・パッション”の私にしかできない、ほぼ即興のインストラクションでしたが、それを評価いただいて、日本中にも動画で伝わっていき、そこから各地域で呼んでいただける様になりました。

当時、フリーランスになった後は苫小牧市内で活動をしていました。

いろんな地域に呼んでいただく前までは、私はブログのタイトルを「苫小牧市民17万人を守る」にしていたんですね。
⇒日本国民1億2000万人の健康を守る木田麻美の笑顔と元気のヒミツブログ

そう書いていたら、苫小牧市民の方から連絡もらえるかなと思って。(笑)

それで、市内の公共施設に営業周りをしていたら苫小牧市にフリーランスのトレーナーがいる事を知っている方がいない事が分かり、今まで市外や道外のインストラクターに委託されていた所や行政関係の依頼も私のところに連絡いただける様になったんです!

その時に、ブログのタイトル通り、苫小牧市民の健康を守れているな~という状況になってきて、老若男女問わず指導させてもらっている状況をブログに綴ったら、更にそういった依頼をいただける様になっていきました。

これ、もしかしたら北海道民560万人って言ったら、苫小牧市以外から注目いただけるかな?と思って出したら依頼が来るようになったんです!!(笑)

 

ーーあはは!すごいですね!

そうなんですよ。(笑)

それで今度は「日本国民」って言ってみようと言い出した時に、北海道とは遠い地域の方からお声をいただけました。

その地域に行けるんだったら、他の地域もできるなという気持ちが湧いてきて家族の理解も元々あったので実行できました。

それが大きな一歩になり、きっかけですね。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

想いを形にして伝えていく

ーー現在はどの様な形で活動をされていますか?

【木田麻美さん(以下敬称略)】コロナ前までは、熊本、東京、関西、名古屋、岐阜にグループを持っていて、レッスンやワークショップ、パーソナルトレーニングを主に実施していました。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

そしてコロナ蔓延後、真っ先にオンラインに切り替えて取り組みを始めました。

オンラインを進めていく為、通常インストラクターがワンレッスンを外部に見せる事はしないのですが、SNSでオンラインのワンレッスン動画をみせたら反響が多くいただけました。

私には届けたい場所が全国各地にあったので、オンラインレッスン本格的に取り組み始め、ご縁から同じオンラインフィットネスを進めていた、コオリマンフィットネスというパーソナルジムと繋がりを持たせてもらいました。

オンラインの活動は、個人で実施している「木田倶楽部」と、コオリマンズオンラインフィットネスのインストラクターとして当時活動していました。

その後、コオリマンズオンラインフィットネスのインストラクター数も増えてきたところで、ディレクションの立場に関わり方が変わっていき、1ヶ月300レッスンの開催やディレクションなどの運営サポートをさせていただいています。

そして、運動指導者を増やしていきたいと言う部分での共通の思いがあるところから、トレーナー養成なども共に参画させていただきました。

そして現在は、コオリマンズオンラインフィットネスの運営するジムでハイブリットトレーナーの養成と教育プログラム開発にも携わっています。

その他には、日本からだワーク®協会のからだバー®とトランポリンを使ったプログラム開発と人材育成を6年前から行っています。

そして地元では、個人でfitnessroomボディリマインドというジムを持ち、大人と子ども向けにパーソナルトレーニングをオンラインや直接スタジオで指導をしたり、他のクラブのレッスンを担当したり、結構幅広くやっています。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん

苫小牧市は縦長で移動が忙しいですね。(笑)

あと、主婦としても出来る限りのことはやっていますよ!

毎日違う仕事をする新鮮さがあって、1日があっという間に過ぎますね!

 

ーー素晴らしいです!fitnessroomボディリマインド設立の経緯と“ボディリマインド”に込められた想いをお聞かせください。

【木田】2016年4月1日オープンして、この前の3月31日で6周年を迎えました!

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

3月31日は私の誕生日なんです。そしてオープンするちょうどその年に、父が定年退職しました。

父は、私がスピードスケートをやっていた時に指導者であり、指導者を辞めた後は、大企業で永年勤続で仕事をやり切り、私からみた父はすごく偉大な存在でした。

その時に、体も動けてパソコンも使える父からそれを活用する場がないのはもったいないのと、何か生きがいみたいなものを持って欲しいなと思って、私のできる形で恩返しができないかとスタジオを作ろうと思ったのもきっかけの一つです。

スタッフとして働いてもらうのではなくて、スタジオを作っていく段階で、壁紙を貼ってもらったり、DIYで様々な物品を作って欲しくてタイミングも合わせました。

スタジオを作る1.2年前からパーソナルトレーニングは自宅へ出張で行く形で始めていましたが、なかなか男性から依頼を受ける事がしにくく、公民館などの場所を借りたりしていましたが、毎回場所代をかけることを考えたら、作った方がいいなと思って作りましたね。

作る前に、私のスタジオで私のレッスンを全部受けたいというお声もいただいた事もありましたが、周りにあるジムと同じことをしていても、本来私の提供したい機能改善はできないと思って、全くここは別のサービスをパーソナルで提供する場所にしました。

ボディリマインドは思い出すという意味ですが、人間本来の身体の使い方や理想の形を思い出すという意味を込めて、“ボディリマインド”に決めました。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーーオンラインレッスンをいち早く導入され、“木田倶楽部”として情報を発信されていますが、具体的にどのような情報を発信されているのでしょうか。

【木田】私自身が発信できるレッスンはほぼ全てやっています。

時間帯が毎日異なりますが、ストレッチ、ヨガ、からだバー®のツールを使ったものや、ZUMBA®やバランスボール、ヒップホップやラテンなど、おそらく何でも対応できますね!

木田俱楽部オンラインフィットネスはコチラ↓
⇒木田麻美オンラインフィットネス「木田俱楽部」

 

ーーすごい!どんな要望にも応えられますね!

【木田】そうですね!(笑)大抵のニーズには応えられるように準備しているつもりです。

コオリマンズオンラインフィットネスでは、法人様からの依頼を受けることがあるのですが、そういった方々からはデスクワークでの不調改善や、心と身体のストレス発散などの要望を頂きます。

いざオンライン指導が始まると、画面を出しにくい環境にあったりする場合が多いので参加者様がどのくらい出来ているのか確認できない所は多少あります・・・。

そういう時は、リアクションボタンでコミュニケーションを取るのですが、どんな要望にも応えられる引き出しを持っておけばいつでも対応できるので、依頼を受けてからのアクションをとにかく早くするようにしています。

そこは信頼獲得には何よりも重要だと思っています!

 

ーー木田倶楽部のだからできる事はなんでしょうか。

【木田】どんなニーズにも対応できることももちろんですが、体の動きを見抜いて、その方の潜在的な部分を伸ばして、不調を改善できるところに私は視点があります。

オンラインの小さな枠の中でもしっかり観察して、それぞれの方に合わせたキューイングを出せて、参加した方は楽しいだけではなくて、受けていただいた事で身体の調子が良くなったり、痛み改善に繋がったりという体感ができる、他のインストラクターにはできない指導が自信を持ってご提供できます!

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーーオンラインの小さな枠でも分かるものですか?

【木田】はい!オンラインで部屋が分かれているからこそ分かりますね!

なんか光って見えるんです!(笑)

目が慣れているのかもしれませんが、昔から気を配る事が得意というのもあるかと思いますが、対面でもそれはもちろんできますが、オンラインはよりそれが私は得意ですね。

今はそういったコーチングやアセスメントをコンテンツにして多くの方に届ける事を、セミナーの形にしてやり始めています。

 

ーーオンラインレッスンで苦労された事はありますか?オンラインレッスンだからこそ体感できたこと、良さはどんなところにあるでしょうか。

【木田】今でこそ安定してできる様になりましたが、先日まで画面ガタガタでした・・・(笑)

オンラインはコチラの環境が良くても、相手の環境によっても難しい点もありますよね。

ただ2年前は、Zoomは会議用で使っていたもので、音楽や動き、声を同時にのせる事にたけているものではなく、私もパソコンを扱うのも苦手で、でも必要に迫られていたので、家族に夜中協力してもらったり、外と中でちゃんと伝わるかをテストしたりと半年くらい泣きながら試行錯誤していました。

その後、家族の近い中だけではなく、Facebookで無料レッスンを受けてくださる方を募ってテストをさせてもらい、多い時で40人もの方が協力してくださったんですが、音はズレるし、動きも止まったりして皆さんにご迷惑をかけては謝るを繰り返していました。

リアルで失敗するより、オンラインでわざわざ皆さん時間を割いて参加してくださっているのにできなかった時の方が落ち込みが大きかったですね。

心折れそうになりながらでしたが、たくさん苦労や皆様の協力があった分、諦めるわけにはいかないと、離脱してしまう方もいた中、リアルが再開したとしても、新たなコンテンツとして取り入れようと動き続けました。

オンラインだからこそ受けられる、様々な状況を抱えた方が参加できて、その方に合わせた参加の仕方も出来る良さや、北海道は冬外に出るのも大変なのでそういった状況でもサービスをご提供できる良さがあるので、そういったリアルよりも価値があるオンラインの良さは木田俱楽部の方々には伝わっているなと感じますね。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

東北の被災地での出会いが私を変えた

ーー木田さんの明るくエネルギーに溢れるパーソナリティのルーツ、それを支えているもの、原動力はなんでしょうか。

【木田】そうだな~。結構深い話になりますよ?

私、小学校4年の時にただものではないなって自分で思ったんです。

平凡に終わらない感じが昔からして、ふつふつと湧き上がるようなパッションがあったんです。

イタリアにプレゼンターで滞在していた時に仲良くなったおばさまから、あんたの前世はジャンヌダルクね!と言われたこともありました。(笑)

私は、人の為になる為に、自分の命を削る事に生きがいを感じるので、少しジャンヌダルクに似ているとこともあるかもしれません。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

あと、文字に自分の気持ちを起こす事で整理されるので、文字に起こして発信する事は大事にしていますね。

それを読んでくださった方から勇気をもらいました!と言ってもらえることもあって、発信し続けています。

そして、昔から奉仕をしたくて、ボランティア活動を良くしています。

その活動をする為に、自分の仕事を頑張る、努力することが生きがいなんですよね!

東日本大震災が起きた時、被災して苦しい思いをしている方がいるのに、私たちはスタジオで笑ってレッスンしていていいものなのか?と当時インストラクターの中で思っていた人は少なくありません。

私も同じように思っていて、でも一緒に悲しむのも何の為にもならないと思って、一番大きく人生が左右された出来事に繋がるのですが、運動指導者として自分のできる事をやろうと決めました。

運動指導して得た資金を、困っている方々に届けたい想いで、チャリティーイベントを開きました。

その際にも、自分の想いを文字に込めて発信したら、全国各地のインストラクターが無償で協力をしてくれました。

その時に改めて、文字で発信する事の大事さ、“言葉の力”を感じて、今までにもずっと発信してきたこともあって、何も私が言わなくてもみんなが率先して動いてくれたんです。

今思い出してもその当時の想いが蘇って涙が出ますね。

2.3年続けてやっていく中でどんどん規模も大きくなって、300人以上が参加するイベントになったんです。

ただ、イベントに費やす労力が大きく、徐々に自分自身の負担にもなってしまい、なくなくイベントは終えて、次のステップにいく事にしました。

実際にイベントで集まったお金は、どう活用されているのかと気になって、現地に行って確かめに行き始めました。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

まだ仮設住宅が残る、大船渡市や陸前高田市にいったのですが、仮設住宅に住むおじいさんとお話しをして、そのおじいさんとのお話しが私をガラッと変えました。

日頃から山登りや畑仕事をしたりと、活発に行動をされ、体力に自信のあるおじいさん。

避難した体育館に津波が来て、洗濯槽みたいに津波が巻いて巻き込まれ、必死の思いで水銀灯に捕まっていたそうです。

水銀灯に捕まりながらもう片方で奥さんの手を掴んでいたそうですが、水銀灯に捕まる事に必死で、気づいたらおばあさんを掴んでいた手を放してしまっていたそうです。

いない事に気づいて水に慌てて飛び込んだそうなんですが、おばあさんはいなかったそうで、でも探している最中に高校生を3人救いあげたんですって。

震災後3年経った今だから話してもらえたのですが、そのおじいさんが言ってくれた言葉が、

「健康は自分の身を守る事も出来るけど、誰かを助ける事も出来る。おばあさんは助けられなかったけど、若い命をそこで3人救えたんです。」と。

その話を聞きながら、私は涙が止まりませんでした。

そして、「あなたがやっている運動指導者とか運動指導者を増やす取り組みは、ずっとこれから命を懸けてやってください。」と言っていただきました。

そういう想いを直に聞けたことは、私が今まで運動を取り組んでいた根本に立ち返れましたし、よりかっこよくとか激しくとかではないニーズにも気付く事ができて、そのタイミングから提供する内容も変わりましたし、その想いもしっかり言葉に残して伝え続けようと改めて気付けた出来事でした。

こういった想いは、自分の中だけにしまっておくのはもったいないので、すぐに発信をしました。

私が明日もしいなくなったとしたら、私が持っている想いや、知識、知恵は引き継がれないですもんね。

以前、私は過労で倒れ、“死”と直面しました。

その経験によって、死を意識する事で生き方を考えられたんです。

死ぬことを現実的に捉えて、どう生きるかが決まったことによって、その想いも文字に起こして言葉にして外に出す事をより大事にしています。

今までの経験があるからこそ、今の暑苦しいくらいの情熱に繋がっていますね。

みなさんが歩きやすい道を準備する

ーーご自身の培われてきた経験を多くの方に伝え続けている木田さんですが、指導をする上で大切にしている事、こだわりはなんでしょうか。

【木田】「おもてなし」ですね。

おもてなしは言葉としては簡単ですが、いろんな意味合いがあって、

“自分本位ではなく、相手本位に考える、一歩先をいく優しさの行為”なんですよね。

相手を想って身体を見抜いたり、伝える事で、エラーが起きないように私たちが違う視点からみて誘導する事で、歩きやすい道を歩けると思っています。

レッスンをする上でももちろんですが、接客の際にも「おもてなし」を意識して実行しています。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーー“モノをではなくコトを売る・伝える”為に意識している事、実践されている事はなんでしょうか。

【木田】そうですね。メリットとベネフィットがあると思っていて、指導者は得た知識を伝えがちなのですが、そのモノの良さだけではなく、それを使う事によってどうなるのかを言葉だけではなく、レッスン内で伝わるように意識させているところがあります。

何を伝えるというより、どう伝えるのか、それを誰が伝えるかが大事で、“こうやって先生みたいにキラキラしたい!”と思われる自分でありたいなと、それが、「モノ売りではなくコトを売る」ことに繋がっているなと思います。

まだまだこれから。わたしの全てを伝えられるように

ーー木田さんの、「苫小牧市民17万人、北海道民560万人、日本国民1億2000万人の健康を守る」というお言葉、とても印象的です。ここに込められている想いはなんでしょうか。

【木田】日本国民を健康にしていきたいという想いはとても大きな想いです。

ですが、一人ではできないことの方が多いので、より多くの指導者を育て、指導者がそれぞれが自身にできることを伝えていくことで、より多くの方が健康になる・・・

その結果日本国民が健康になり、伝える私たちも生きがいを持って取り組める。そのな想いを持って日々指導をさせていただいています。

 

ーーその想いを達成するために今後どのような事を発信、実践されたいと考えていますか?

【木田】私だからこそ構築できたことや感覚、苦しんで得たものがあるので、その財産を私がいなくなっても良いように、いつでも形にして出せるようにしたいと思っています。

最近スーパーストレッチのプログラム開発をして、DVDにもしているのですが、都会に行かないと学びに行けないではなく、田舎の山奥に住む方でも、ママさんでも学びたいという方のニーズに応えられる様に、私がフットワーク軽く様々な声を聞いて形を作れるようにしていきたいですね。

自分もギリギリまで現場に出て、伝え続けることもしていたいです!

ーーちなみにおいくつまで??

【木田】それよく聞かれるんです。(笑)

今、長男高校3年生、次男が高校1年生なんですが、コロナ禍になってから今も、夜中2時3時まで資料を作って、朝5時に起きてお弁当作るという事を繰り返していたら、長男から、「母さん、費用対効果どうなの?」って言われてしまって・・・。(笑)

「母さんがやっている仕事は、すごく人の為になって、世の中に必要なはずなのに、その必要性に地域が気づいていないんじゃない?」って。

「そういうパイプを作った方がいいから俺がやるよ!」と言ってくれたんですよ!中学3年生の時に。

それを言われた時に、やる気がまた一段と湧いてきましたね。

自分が動ける範囲でやり切れる所まではやって終わりたいなと思います!

数字で言うと65歳くらいまでかな?あと20年もあるのでワクワクしていますね!

 

ーー息子さん、とっても頼もしいですね!木田さんが思う、運動・スポーツの可能性とはなんでしょうか。

【木田】そうですね~。今、マスクをして感情が見えなかったり、心のやりとりをする機会が減っている中ですが、それでも運動しているときって、みなさんいきいきされているんですよね!

世の中で悲しいニュースがあったとしても、心と体は繋がっているので、運動は衣食住の一つであって、自己表現の一つでもあって、コミュニケーションツールでもあるので、もっとそれが海外の様に当たり前に、日本にも入ってくるような仕組みも作りたいですし、自分の力を活用できたらと思っています。

大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーー最後に、カラダを動かすことを“楽しむ”コツを教えてください!

【木田】ありのままの自分を受け入れる事ですね!

私もアスリートでやっていましたが、身体のウイークポイントも多くあるんです。

実は今私も様々な要因から、頚椎ヘルニアになってしまったんです・・・(笑)

何かをする時、人と比べて出来ない事に焦点が向きがちですよね。

でも、人が違えばその人数分の性格や身体の使い方があるのは当たり前で、そんな自分のありのままを受け止めて、出来ていない所に目を向けるのではなくて、当たり前に出来ていることに感謝するというか、そんな自分をよしとすることが、楽しめるコツかなと思いますね!

 
大人気パーソナルトレーナー 木田 麻美さん
 

ーー木田さん、ありがとうございました!

   

木田さんのお話で印象的な、”いつ自分がいなくなっても良いように、私の持っているもの全てを伝えられる準備をする”というお言葉。
今現在も全力で駆け抜けながら、未来をしっかり見据えていらっしゃると、表情、言葉から伝わってきました。
言葉に想いを乗せて発信し続ける言葉のパワーはこれからもたくさんの方を勇気付けていくのでしょう。
木田さんのこれからのご活躍、Cittaも応援し、注目し続けます!

パーソナルトレーナー・フィットネスインストラクター 木田麻美さん

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パーソナルトレーナー・フィットネスインストラクター 木田麻美さん

パーソナルトレーナー・フィットネスインストラクター 木田麻美さん

元スピードスケート選手/パーソナルトレーニングスタジオ fitnessroomボディリマインドオーナー
北海道苫小牧市出身。「苫小牧市17万人、北海道民560万人、日本国民1億2千万人の健康を守る」という想いを掲げ、全国でインストラクター、トレーナーの人材育成やプログラム開発に携わる。
一般社団法人日本からだワーク®協会 マスタートレーナー(からだバー®・からだジャンプ®1級)の資格を活かし、自身も現役のパーソナルトレーナー、フィットネスインストラクターとして、全国各地を飛び回り、多くの方の体の機能を改善させるための指導を熱く情熱持って伝え続けている。


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