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『コラム』

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Citta
2022/07/01

プロランニングコーチ 沖和彦さん【Cittaインタビュー】

“頑張らずに、楽しく、ラクに走る”をモットーに、それぞれの方に合わせたランニング指導を大事に、関西を中心に活躍の場を広げる、プロランニングコーチの沖和彦さんのインタビューです。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー

ご自身でも「オキランニングクラブ」を運営され、子どもから大人まで幅広く指導をされています。

今年5月に開催された、比叡山インターナショナルトレイルの初部門23kmで、見事!初代優勝を成し遂げられた、ランナーとしても進化が止まらない沖さんに、走る事の魅力、子どもの指導者として伝えていきたい想いを伺いました。

ランニングを通して人生を変えていく

ーープロランニングコーチとしてご活躍の沖さんですが、日々どういった形で活動をされているのでしょうか。

【沖和彦さん(以下敬称略)】はい、大人向けランニング(マラソン)指導と子どものかけっこ教室の2本を主軸に活動しています。

より楽に走る為にどうしたらいいのか、走り方のコツやその為に必要なトレーニング指導を行っていて、京都、滋賀県大津市を活動拠点に行っています。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

その他岐阜県など県外でも活動はしていますが、コロナ蔓延以前は、関東圏内や北海道にもイベント等でいくこともありました。

関西や関東圏内以外の県は、まだまだランニング指導者も少ない状況なので、今後の状況を見つつですが、そういった場所でも指導者として役割を担っていきたいですね。

 

ーープロランニングコーチになる!と決めてなったのでしょうか?何かきっかけはありましたか?

【沖】元々フィットネスクラブで働いて、そこを辞めてプロランニングコーチになるわけなんですが、

フィットネスクラブで働いていた時に、現在の私の様な指導をされている見本の方がいらっしゃったんです。

その他、関西圏内でもランニングコーチをなさっている方がいたので、実際に会いに行って話を聞いたりして、当時は失うものが何もなかったので、やってみようと思いました。

なので今から6年前、企業には入らず個人でやる事を決断しスタートしました。

正直、最初は80%くらいの迷いがありました。

それが徐々に解消されていった形ですね。

決断時は、本当にこれでいいのかな?という想いもあり、完全に自信があった訳ではありませんでした。

 

ーーそうなんですね。指導を始められた当初、描いていたコーチ像はありましたか?

【沖】正直、始めた時はなかったですね。

「ランニングを通して人生を変えていく」をテーマにしていたので、“楽しく・楽に走ろう”という事を、指導やブログ、動画などを通してお伝えていました。

当時はとにかく練習よりカラダの使い方 より楽に速く走る為の指導をしていたのを覚えています。

 

ーー指導のノウハウは、フィットネスクラブに働かれていた時に築かれたのでしょうか。

【沖】そうですね。フィットネスクラブで当時一緒に働いていた、ピラティスやヨガの先生に学ぶところが多かったです。

指導をしていく中で、学んだことの重要性やポイントに後から気づけた形ですね。

今現在も継続的に学んでいますが、今でも当時教えていただいた事はとても貴重で、私自身大切に伝え続けています。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーー指導内容の変化は徐々に変わって明確になっている形でしょうか。

【沖】最初は“楽に速く走る”事を基本にしてきましたが、似ている表現ではありますが、“頑張らずに楽に走る”という所に視点を置く様な指導に変わっていきました。

やはり頑張りすぎてしまうと、その分しっかり休息や栄養を摂る必要もあり、ケガに繋がるリスクも高くなりますよね?

なので、出来るだけ効率良く、走る量を上げなくても成果が出せるように、走る以外の体の使い方をマスターしていく事に重視した指導をおこなっています。

今でも探求の毎日です・・・。(笑)

走り方はその方の好きな走り方でいいと思っていましたが、この1年くらいで様々学び、人によって元々の遺伝で走り方の適性があるという事を感じて、よりそれを見極めるようにはなりましたね。

その方それぞれで伝え方も異なるので、私自身としては少人数で一人一人に向き合って言葉を伝える事を重視して今も指導を行っています。

 

ーー今までの指導を通して、実際にお客様でそれが実感できたことはありましたか?

【沖】今現在も指導を受けてくださっている方が以前膝を痛められたことがあり、相談をいただいたことがありました。

体を確認させていただき、痛みが出るまでの状況を聞かせてもらったうえで、原因が特定の筋肉の使い過ぎではないのか?と思い、原因の筋肉のほぐし方をお伝えしたところ、痛みが和らぎ、その日も走ることが出来たという事がありました。

私自身も嬉しかったですが、それ以上にそのお客様が喜んでいただけていたので、とても嬉しく、鮮明に覚えていますね。

逆に難しいと感じる事は、ある程度柔軟性があってバランスも取れている方で、なかなか理想の走りに繋がらない悩みに対しての伝え方やモチベーションの上げ方が難しいと感じます。

頭の中ではある程度改善策があるのですが、その方のモチベーションを良い状態で維持し続ける難しさがありますね。

お客様は十人十色で伝え方も異なるので、一人一人に合わせて行うことの難しさを痛感します。

想いを伝える場所

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーーランニングに対する想いを形にされた、オキランニングクラブ。
どんな場所でしょうか。

【沖】基本的には伸び伸びと主体性を持って取り組める場所を意識しています。

なので、練習メニューもいくつか準備をして、参加者が自分の体調ややりたい事や課題を考えて、選択して取り組めるようにしています。

ーーへぇ~!面白いですね!

【沖】なかなかないですよね??練習メニューが4つあるところ。(笑)

参加してくださる方を想像して、ある程度選択しやすいように考慮して練習メニューを組んでいます。

主体的に参加者の方が、自分のやりたい事、目指しているものに沿って選択ができて、練習も進めてもらっています。

私はその中で、より良くなるように導くお手伝いをしているという形ですね。

 

実は最初からこの形ではなかったんです。

世の中多様化していて、その変化に合わせて対応できるようにと、参加者それぞれの生活スタイルもあると思うので、よりそれぞれの考えを認めて、尊重していく事を大事に進めています。

たまにメニューなんやったっけ?って分からなくなることもありますけどね。(笑)

 

ーーあはは、そうですよね!(笑)オキランニングクラブはどんな方が対象ですか?

【沖】大人の教室は、大学生もたまに参加してくれますが、マラソン、トレイルランニング、トライアスロンをされている方が主な対象です。

子どもは、小学校1年生から6年生までを対象に、かけっこ50ⅿ、100ⅿをやり、球技をされるお子さんにも球技用の走り方のコツもお伝えしています。

参加人数は曜日によりますが、お子さんは15人程度、大人は10人くらいですね。

基本的には一人で指導にあたっているので、何よりもお子さんの名前を覚える事が大変です・・・。

4月は新しく入ってくださる方も多いので、お子さんの名前を呼び間違えたり、書き間違えない事を特に気を付けています。

名前でお子さんとコミュニケーションを取る事で、信頼関係も築きやすくなるので、そこは意識して行うようにしています。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーーお子さま向けに特化したランニング指導やイベントの開催もなさっていますが、お子さまの指導に力を入れてらっしゃる理由を教えてください。

【沖】元々は子どもの教室はなく、大人向けのランニング教室だけでしたが、3年目になった時に子ども向けの教室も始めました。

3年ももう経ったんかぁ~と思いますね。(笑)

理由としては、実は子どもが好きだったということに気づき、子どもの指導をしたいなと思う様になったという事です。

今日本は少子化が進んでいる中、外遊びもしない子どもが増えている現状もあり、今いる子どもたちを元気にしたい、走る事の楽しさを知ってもらって、その子が大人になった時にその体験を伝えて欲しいという想いも込めて、指導をしようと決めました。

 

ーーなるほど~。子ども向けの教室を始められてすぐスタート出来たのでしょうか。

【沖】それがね、不思議な事に、ツテもなく悩んでいた時に、ランニングの告知サイトで一般向けの体験会を立ち上げた所、1名の参加があったことがきっかけに動き出す事になるんです。

その方の娘さんがたまたまトライアスロンをやっていて、知り合いも多くて、集めてやりましょう!と講師依頼をいただいてから、ありがたいことにどんどん広がっていきました。

現在では子ども向けの教室を5つほどできるくらいに広がっています。

本当に有難いですね。

子ども達に指導をさせてもらいながら、私自身もたくさん学ばせてもらっています。

始めた当初は、今思うとほんとにダメな指導者やなと思うんですけど、出来ないであろう事をやらせたい気持ちがあったんです。あかん性格ですよね。(笑)

子どもも大人もそうですが、成功したら次のことにチャレンジしたくなるじゃないですか?

やっぱり成功体験を感じることができるように導く事が大事ですよね。

 

ーーそうですね!お子さま向けの“かけっこが速く走れる!”オススメトレーニングを教えてください!

【沖】2022年は学びの年として進んでいるので、その中で子ども達に届けたいトレーニングをお届けしますね!

   

最近の子ども達はなかなか正座をしたりしないですもんね。

自分のからだを上手く使えるか、このトレーニングでチェックしてみてほしいです!

 

ーー指導を行う際に最も大切にされている事は何でしょうか。大人向け、子供向けでそれぞれ意識している事があれば合わせて教えてください。

【沖】私だけの意見で一方通行にならない様に気を付けていますね。

特に子どもは大人の方に接するように、丁寧に話を聴くことが大事だと思っています。

子ども同士喧嘩することもあるじゃないですか?

その子それぞれの理由があるのに、それをくみ取れなかったことで子どもを傷つけてしまったなと思う事もあったので、丁寧に丁寧に話を聴く事を心がけています。

コミュニケーションツールはLINEグループを使っていますが、LINEのノート機能でその日のフィードバックを一人一人に動画解説を付けて送るようにしていて、反応がすぐできる体制を取っていますね。

 

ーーオキランニングクラブの想いが体現できたエピソードはありますか?

【沖】そうですね~。私が何も言わなくても、ランニングクラブのメンバーの意思でリレーマラソンにエントリーしているんですよ!

オキランニングクラブの名前を使ってくれて、お揃いのTシャツやユニフォームもみんな揃えて走ってくれているんです。

 

ーーへぇ~!クラブの皆さまがオキクラブ愛に溢れていますね!

【沖】そうやってメンバーの皆さんが楽しんでくれている事が嬉しいですね。

私がメインでやるのでは違うと思っていて、メンバーの皆さんそれぞれの自主性に任せて自由に出たい大会に出てもらっています。

オキランニングクラブは7月1日にスタートをしたのですが、毎年その日はメンバーの皆さんからのたくさんの温かい言葉や、形に気持ちを表してくださって、メンバーの皆さんの温かさと感謝を改めて感じさせていただいていますね。

 

ーー沖さんご自身もランナーとして様々な大会に出場され、記録に挑戦されていますが、挑戦し、進化し続けられる理由は何でしょうか。またその原動力はなんですか?

【沖】そうですね~。コロナの影響で大会が少なくなったり、ストップしていた中ですが、その中でも毎日自分の目標をつけて走っていました。

そう思うとやっぱり、“走るのが好き”なんですよね。

あと、ランニングクラブの皆さんに何かを届ける為に、日々研究して記録やスピードに挑み続けているという事があります。

周り(知り合いランナーや同い年の元同僚)の存在が大きな原動力になって、負けたくない!って思わせてもらえるんですよね。

負けてたまるかっ!と熱く自分を奮い立たせてくれる存在がいるからこそ、私も更に上を目指して走り続けられています。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーー素敵ですね!SNSやYouTube等でご自身の想いを多く発信されていますが、そこに込められた想いをお聞かせください。

【沖】真面目なこともそうでない事も様々発信しているので、まとめてお伝えする事が難しいですが、一人でもそれを見て、そこからヒントを得て、自信や前向きな気持ちを持ってもらえたら嬉しいなと思って発信しています。

ランニングに限らず、スポーツではない分野だとしても、悩んでいる方や落ち込んでる方なども、私の発信を通して気持ちを落ち着かせてもらって、自分らしい生き方、時間の使い方をしてもらえたら嬉しいです。

環境の変化を認め、その先を考える

ーーコロナ禍でランニングとの向き合い方に変化はありましたか?

【沖】やっぱり多くの大会がストップしてしまったり、街中を走ることを避ける選択をとる必要があったりして、人の少ない山に走りに行くことが多くなりましたね。

そこからトレイルトレランニングの大会にも出場する事を決めて、ロードを走ることから本格的にトレイルランへ幅を広げるきっかけにもなりました。

ランニングクラブのメンバーの皆さんとの関わりは、生活様式が変わる中で、人と会う事が制限されることも仕事上ある方もいてより厳しくなりましたね。

メンバーの方それぞれの状況があって、考え方もあるので、よりその方の意思を尊重するようになりました。

しかし、大会がない事でモチベーションも下がり、ランニングに向かう気持ちも止まってしまうことで、クラブを離れていく方もいました。

その体験をして、一度習慣化していた事を、もう一度習慣に戻す事の難しさを痛感しましたね。

ですがその反面、新たな行動を起こした事で新しい出会いにも増やす事ができました。

コロナ禍を通して起きている事はしっかり認めて、行動を起こすことができたなと思っています。

 

ーー多く発信をされる中で印象的な沖さんのお言葉、「走ることで得られる結果の先にある付加価値」とはなんでしょうか。

【沖】それはね・・・。

答えは一つではないんですよ。その方自身で答えが違うと思っています。

私自身の今の答えは、“仲間”、“人”といった人の温かさや思いやりですね。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー

走る事でもちろん体力がついたり、スピードが速くなったりという効果はありますが、それだけではない所のお金じゃ買えない価値を付加価値として思っています。

 

ーー素晴らしいです。今後、新たに挑戦したい事はありますか?

【沖】そうですね、やはりこれからもランニングの事をより突き詰めていきたいです。

子どもの大会を開催していますが、今までの大会とは一味も二味も違う大会を開催したいと思っています。

その他は、ランニングとは別の事業もやりたいと思っています。

子どもと関わることだったり、人と近くで関われる事を新たに始めたいです。

一度きりの人生なので、慣れていないことをやるのは恥ずかしい部分もありますが、違う自分を見てみたいですね。より一層幅を広げていきたいです。

そう思うと時間が足りないな~!と思いますね!私が2人いたらいいなと思う事もあります。(笑)

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーー走ることの可能性は、今後どのように広がっていくと思いますか?また、どのように広げていきたいとお考えですか?

【沖】競技として走るものではなく、健康増進をするためのランニング、走るというものの良さがもっと広がっていく事を望みますし、伝えていきたいなと思いますね。

今でも増えてはいますが、山を楽しむ事もハイキングをきっかけに特に女性の皆さんがもっと取り入れていただける様になればいいなと思っています。

ランニングをやる仲間とも話していることですが、日本はまだまだロードのランニングと山のランニングが分かれているんですよね。

それぞれに多少なりとも固定概念がある中なので、どちらも隔たりなく、一つのシューズで楽しめることを今まさに考えている所です!

今も少し始めていますが、子どもにトレイルランニングをもっと広めたいですね。

幼いころから自然に触れあって、五感を磨くことができれば、大人になった時にもいい影響になるのではと思っています。

いつも子どもたちと行くトレイルランニングはお菓子を200円までと決めて遠足気分で楽しんでいますよ!

 

ーー最後に、走ることはもとより、運動に苦手意識がある方も多いです。
そういった方々が運動を取り入れられるキッカケになる、アドバイスをお願いします!

【沖】みなさん、美味しい料理を食べたいですよね?

ですが、美味しい料理ってある程度カロリーがあるものが多いと思うんです。

私も、食事制限とかはせず、美味しい料理を好きなだけ食べたいと思っているので、そうであれば、まずは自宅で手軽にできることとして、ウォーキングや自転車や軽い筋トレなどから始めてみるのがいいかなと思います。

ですがそうは言っても、なかなか始められないのが現実ですよね。

そういった方は例えば、この洋服が着たいとか、美味しいご飯を食べたいからとか、モテたいとかなど、なんでもいいので欲求を出すことをまずしてみてください。

そこで運動ってもしかしたらその欲求を解消するために必要だな~となった時に、自分を納得させることで行動に移せるのかなと思います。

どこかで運動に対しでブレーキをかけてしまっている事があると思うので、それを取り払うために、欲求を出してみることをおすすめします。

プロランニングコーチ沖和彦さんインタビュー
 

ーー沖さん、ありがとうございました!

   

ランニング”愛”に溢れている沖さん。
きっとそれが、沖さんに関わる方々にも伝わって素敵な輪が広がっているんだなと感じさせていただけるお話でした。
またまだ進化が止まらない沖さん。これからどんな背中を見せてくれるのでしょうか。
沖さんのこれからのご活躍、Cittaも応援し、注目し続けます!

プロランニングコーチ 沖和彦さん

人物アイコンPROFILE

プロランニングコーチ&ランニングクラブORC代表 沖和彦さん

プロランニングコーチ 沖和彦さん

プロランニングコーチ&ランニングクラブORC代表
⇒オキランニングクラブHP
滋賀県出身。吉本ふるさとアスリート
ダイエット目的で始めたランニングにみるみるうちに夢中になり、『走ることが人を変え、人生を変えるものである』ことに気づき、走ることを通して人間成長や、挑戦する志を持つコミュニティーとして「オキ ランニングクラブ」を設立。
ランニングコミュニケーター®認定コーチ⇒2017年に最優秀認定コーチ大賞(年間MVP)受賞、フルマラソンベスト記録2時間27分06秒
Wings For Life World Run 2015日本大会優勝や2022年5月比叡山インターナショナルトレイルの初部門23km優勝など、数々の大会で優勝や入賞を成し遂げ、現在も記録に挑み続け進化中。
走ることを通して子どもたちの教育にも従事する。


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