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『コラム』

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有限会社ゴルフハウス湘南
2023/11/20

デジタル技術で進化した屋外ゴルフ練習場

屋外ゴルフ練習場
 

ゴルフ市場は大きく分けて3つあります。
ゴルフ場ゴルフ用品、そしてゴルフ練習場です。
「レジャー白書2022」によると、その市場規模ではゴルフ場が一番大きく8,340億円(前年度比16.2%増)。次いでゴルフ用品で3,470億円(前年度比9.5%増)。そしてゴルフ練習場が1,430億円(前年度比10.0%増)で、この3つを合計すると1兆3,240億円(前年度比13.6%増)です。
ピークだった1995年の2兆6,030億円と比べると半減してはいるものの、ゴルフ市場はまだまだ1兆円を超える大きなマーケットといえます。

ゴルフ練習場は、市場規模ではこの3つの中では一番小さいですが、ゴルファーにとってはなくてはならない存在です。
ゴルフをはじめるにあたり、いきなりゴルフ場に行く人はまずいません。
多くの人は、まず練習場で基本的な打ち方を学んでからコースに出ます。つまりゴルフ練習場はゴルファーの登竜門といえるわけです。

近年、その練習場が大きく変化しています。
屋外練習場が減少傾向にある一方、インドア練習場は増加傾向にあるのです。
詳しくは、Cittaからの質問!企画の第一弾、「ゴルフ界で注目されていることは?」(2023年7月17日公開)をお読みいただくとして・・
今回は屋外ゴルフ練習場の最新動向をお伝えしたいと思います。

屋外ゴルフ練習場の驚くべき進化

(公社)全日本ゴルフ練習場連盟が発行する会報誌「JGRA NEWS/No.48」(2021年3月号)によると、国内初のゴルフ練習場は、1929年に誕生した「霞が関カンツリー倶楽部」だそうです。
それから94年が経ちますが、1970年代にオートティーアップ機が登場したものの、屋外練習場には、これといって大きな技術革新のない状態が続きました。

そんな屋外練習場に近年登場したのが、最新のデジタル技術を駆使したシステム「トップトレーサー・レンジ」です。
屋上に設置されたカメラが打席から放たれたボールを追跡。弾道を3次元的に計測しデータ化するものです。

屋外ゴルフ練習場
屋外ゴルフ練習場

打席に設置されたモニターで10のモードが楽しめるトップトレーサー・レンジ(撮影場所:梅里カントリークラブ)

 

テレビのゴルフ中継で、選手が打ったボールの弾道をトレース(追跡)し、グラフィックで表示する映像を見たことがあるでしょうか?
カメラで捉えたボールの弾道をグラフィックで表示し、実際の映像と合成するもので、スウェーデンで生まれた技術です。
これを米国の「TOP GOLF」が買い取り、屋外練習場向けにアレンジしたものが、この「トップトレーサー・レンジ」です。
日本におけるトップトレーサー・レンジは、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)が2019年から販売を開始して急速に普及。2022年末時点で全国約100施設に導入されています。

トップトレーサー・レンジは、全部で10のモードがあります。
基本的なモードが、ショットごとに飛距離やボール速度、打ち出し角度や弾道の高さ、左右の曲がり幅などのデータが確認できる「フリー計測」です。クラブの番手ごとに平均値や最高飛距離などの履歴が確認できる「クラブ別計測」も便利です。
実在する世界の有名コースをバーチャルでラウンドできる「バーチャルゴルフ」、練習場に設置されている実際のピンを狙い、ダーツのようにポイントを競い合う「ポイントゲーム」など、ゲーム性の高いモードで楽しむことができます。
またスマホに専用アプリをダウンロードすれば、練習記録を残し、いつでもスマホで確認することができるだけでなく、オンラインで繋がっているため、他のユーザーと競い合うこともできるそうです。

画期的なのは、練習場の全打席から放たれるすべてのショットがシリアルナンバーで記録されているということ。
私が取材で訪れた屋外ゴルフ練習場「梅里カントリークラブ」(神奈川県横浜市)は、3階建てで全75打席ありますが、それを屋上に設置された6機のカメラがすべて追尾し、記録しているというのです。
万一打球がネットを越えたとしても、それをアラームで知らせるだけでなく、それが何月何日、何時何分何秒に、どの打席から打たれたものかが特定できるとのこと。
このことで万一事故が起きたとしても、スムーズに対処できるわけです。

屋外ゴルフ練習場
屋外ゴルフ練習場

左写真:打席屋上に設置されたカメラが打球を追尾する(撮影場所:梅里カントリークラブ)
右写真:計測結果は打席に設置されたモニターで確認できる(撮影場所:梅里カントリークラブ)

 

単なる“上達のための施設”からの脱却

私がトップトレーサー・レンジを実際に体験して感じたことの一つは、表示される数値データが実測に限りなく近く、正確であるという点です。
インドアのシミュレーションのショットは、ヘッドスポートやボールの初速、回転数などから割り出された「計算データ」に過ぎませんが、トップトレーサー・レンジは実際に飛んでいくボールをカメラが追尾し、落下地点、もしくはネットに当たるまでを測定した「実測データ」です。
自分の飛距離や弾道を正確に把握したい上達志向のゴルファーには願ってもないシステムです。
その一方で、ゲームやバーチャルラウンドの機能もあるため、エンジョイ派のゴルファーも十分楽しむことができます。
故に、あらゆるゴルファーのニーズに応えることができるシステムだと感じました。

私はかねてから、ゴルフもボーリングのように、マイクラブ、マイシューズを持たずとも手軽に楽しめるようにならないものかと思っています。
冒頭、ゴルフ練習場はゴルファーの登竜門であると述べました。ゴルファーにとってゴルフ練習場はなくてはならない施設ですから、その場所こそ、手軽で楽しくなければなりません。
その練習場が、コースで恥をかかないためにイヤイヤ脚を運ぶ、練習は楽しくないが上手くなるためには仕方がない・・といった場所では、ゴルフのボーリング化は遠い先の夢物語になってしまいます。

しかし、このトップトレーサー・レンジの登場で、練習場がコースに行くための練習の場、単なる上達のための施設から、アミューズメント施設のように「楽しめる場所」に進化したのではと感じています。
梅里CCの総支配人、板垣庄治氏は「トップトレーサー・レンジで、練習場そのものが楽しくなった、練習場に行くことが楽しめるようになったのは嬉しい限り」とおっしゃっていました。

「今度の休みどこ行く?映画?ボーリング?それともゴルフレンジ?」と、休日の過ごし方の選択肢のひとつに、屋外ゴルフ練習場が加わる時代が到来したような気がします。

屋外ゴルフ練習場
   

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