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『コラム』

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2021/03/21

元DeNAベイスターズ 安斉 雄虎さん【Cittaインタビュー】

ドラフト3位で(旧)横浜ベイスターズ(現)DeNA ベイスターズの投手でプロ野球界入りを果たした経歴を持つ、安斉雄虎さんに独占インタビュー。

Vol.1では、野球を始めたきっかけから、花開く高校時代、プロ野球選手に繋がった過去を伺いました。

元DeNAベイスターズ 安斉 雄虎さん Citta独占インタビュー

無名の控え投手でもプロ野球選手になれる。信じて貫いた野球人生

 

ーー安斉さんの野球を始めたきっかけはお父様の影響との事ですが、野球を始めた当時のお話を聞 かせてください。

【安斉雄虎さん(以下敬称略)】野球を元々やっていた父親の影響で、小学校1年生になったら有無言わさず野球を始めていました。小学生だからあんまり自分の意志で野球をやっていた感じはなくて、土日になったら野球に行くっていうサイ クルで野球をやっていたなぁと思います。

実は・・・小学校の時本当はサッカーがしたかったんです。(笑) 周りがサッカーをやっている子が多かったから。でもサッカーはやらせてもらえなかったですね。

 

ーーそうだったんですね!(笑) では野球はいつから楽しいな!と思い始めましたか?

【安斉】正直めちゃくちゃ楽しいってなって思えたのは中学校2年生からですね。小学生の頃、野球は嫌いではなかったけど、楽しいとかそういう感情はなく、ただただ野球をしていた記憶があります。今思えば、小学校の時からもっと意欲的に野球に打ち込めていたらもっとうまくなれていたのかな〜なんて思う事もありますね。今さらですけど・・・!(笑)

 

ーーなるほど。では、そこからプロ野球選手を目指したいと!思うきっかけになった事を教えてください。

【安斉】それは、私の野球人生のターニングポイントになった、今でも忘れない高校3年生の春季大会です!

 

できることを一つずつやる事を信じて続けた

 

ーーその高校 3 年生の春季大会に行きつくまでのエピソードを詳しく聞かせて頂けますか?

【安斉】高校(神奈川県向上高校)1年生の時は、練習試合では登板したことはあっても、公式戦で投げた事は一度くらいしかなかった選手でした。日々の練習やトレーニングなど、自分でやれる限りのことはやっていたんですけどね。なかなか結果が出なくて・・・。

2 年生の時も春から練習日記を書き始めた事で技術的にも向上しているなと実感していましたが、1試合で1イニングだけ投げさせてもらえるくらいだった。それでも諦めずに自分の出来る事を2年生は続けていましたね。そして、3年生の春に人生のターニングポイントになる東海大相模高校との試合を迎えるわけですが、、、実は、その試合がその年初めてマウンドに上がる試合だったんです!(笑)

神奈川県大会の地区予選でも怪我の影響もありベンチにも入っていなくて、本選からベンチ入りしたと思ったらまさかの東海大相模高校との試合で先発投手に抜擢されて、「まじ??俺なの??」って正直思いました。(笑)

でも、今までやってきたことをやれるチャンスだと思ったし、今までやってきたことをしっかり出そう!という一心でマウンドに上がりました。それが結果として勝利という形に出来た事は、自分の中でも達成感に満ち溢れましたね!

その試合がきっかけになってプロのスカウトも学校に来てくれるようになったので。日記を書き始めた2年生時から徐々に考え方や行動が変わって、そういった一つ一つずつが実を結んだな〜と振り返れば思います。 努力は裏切らないとかどのやり方が正しいかは分からないけど、自分の場合はできることを一つずつやる事を信じて続けていました。

 

日記を書くことで考え方も変わり、技術向上に繋がった

 

ーーなるほど!エピソードに出てきた『日記』はどんなことを書いていましたか?

【安斉】A4のノートに1日のスケジュール、練習前の目標、練習中の工夫、練習後の結果、明日の目標を書いていました。最初は箇条書きでノート半分も書けなくてよく監督に怒られていました。(笑) 3年生の夏頃と最初を比べると書いている内容の濃さが違ったし、ノートも毎日びっしり埋まっていました。日記を書くことによって、自分の考え方(私生活や周りを見る事、練習の一つ一つを考えたり)も変わって、それが結果技術の上達にも繋がっていたと感じます。6冊ノートがあって今でもたまに見返しますよ!

   

安斉さんが『プロ野球選手』になりたいと思うまで、また手の届くところまで引き寄せたのも、安斉さんが信じて貫いた“できることを積み重ねる努力”があったからなんですね! そしていよいよ『プロ野球選手』に繋がる運命の“ドラフト会議”を迎える。
  次回、Vol.2ではドラフト会議でのエピソードから野球人生『第2のターニングポイント』となるエピソードを伺っていきたいと思います。


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