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『コラム』

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ニセコインターナショナルクリニック
2025/04/15

ゴルフ医学‐Golf medicine-

今回はGolf medicine(ゴルフ医学)というカテゴリーを見つけたので紹介したいと思います。British Journal of Sports Medicineというスポーツ医学ではトップの出版社からの 記事(リンクはこちら) です。


健康問題にはスポーツ種目ごとに特徴がある

スポーツに関する健康問題に関して、競技間で共通することももちろん多くありますが、競技ごとに起きやすい病気やケガは様々です。野球とバスケットボールでは、起こりやすいケガも違いますし、競技の環境が違えばかかりやすい病気や体調不良も異なります。

私が学んだ大学院の授業でも、スポーツ全般に共通するからだや健康のことを学んだ後に、競技ごとの授業があり、その競技特有のケガや病気を学びました。

ゴルフとは

ゴルフは世界中で6千万人の人に楽しまれており、その年齢幅も4歳から104歳と競技年齢もかなり幅が広いスポーツです。プロの試合を見るより自分がプレイする方に人気があるスポーツと言えるでしょう。

競技選手として最大限のパフォーマンスを発揮するために

競技選手に対しての医学的サポートは、他の競技とも同様に、栄養、トレーニングや練習、適切な休息を取ってからだを作ることに加え、トーナメントの遠征に合わせた練習のスケジュール管理が大きな軸です。

本番でのパフォーマンスを支えるたくさんの要素

テクニックがあればパフォーマンスが発揮できるわけではありません。私達がトーナメントで目にしている選手たちの姿は、下の絵のように、彼らの費やしている努力を総合したほぼ完成形であり、そうなるためにはこの水面下にある多大な要素がそれを支えています。

基礎のからだ作りなしでは良いスイングはできない

トレーニング一つを取っても、スイングのテクニックさえあればいいわけではなく、そのようにからだを動かすためのコンディショニング、つまりからだ作りがその基盤にあってこそ、目指すスイングを実行できるわけです。

メンタルヘルス・心理も重要

テクニックが身についても、試合の時に気持ちが落ち着いていないと本来のパフォーマンスを発揮するのは難しくなります。ゴルフは遠征が多く、からだが疲れると心も疲れる上に、選手個人にかかるプレッシャーは大きく、心の平穏を保つのは簡単ではないのです。

ベースの健康管理に関わる医学

スポーツ医学というのは選手の健康全般をサポートするもので、目に見える技術の指導というより、それを可能にするための、メンタル、からだの回復、生活リズムの変化への順応のアドバイスなど、パフォーマンスの下支えになる部分に関わっているというとわかりやすいのではないでしょうか。

ゴルフ医学-Golf medicine

一般の方がゴルフをやる健康のメリット

外に出てからだを動かすので、家でじっとしているより健康のメリットはあるでしょう。特にカートに乗らず、歩いてコースを回ると、運動負荷は増え、消費カロリーも増えます。ただ、コースを回るときの飲食には注意が必要です。ゴルフは社会的な交流の場にもよく使われます。一概にそれが悪いわけではありませんが、ハイカロリーな食事を毎回摂っていると残念ながらカロリー消費効果は相殺されてしまいます…

ゴルフ医学-Golf medicine

まとめ

・なりやすいケガや病気は競技ごとに特徴がある
・ゴルフは幅広く一般人にもプレイされる競技である
・エリート選手を支えるにはからだ、心、環境など色々な要素を考慮
・一般の人にとってもゴルフは健康へのメリットがある
・屋外スポーツであり、紫外線対策が大切


ゴルフのいいところは、ケガが比較的少なく、年を取っても楽しめるという点です。 また、一般的なゴルフのレッスンはスイングのスキルが中心になりますが、さらにその上を目指すのであれば、基盤となるいくつかのトレーニングを加えるとよいでしょう!下半身や体幹の運動を意識して加えることで、ヘッドスピードはあがり、その強い足腰は、ゴルフ中だけでなく日常生活の動作も楽にしてくれます。



DoctorT

2020年英国UCLでスポーツ医学の修士課程を修了しました。大切だけどあまり知られていないスポーツ医学情報を発信します。
北海道大学卒業。家庭医療専門医。後期研修中、米国での家庭医によるスポーツ診療を知り、興味を持つ。医師12年目に留学を決意。


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