『コラム』
- ラグスタ株式会社
- 2021/05/15
「やっぱバーベルってすげぇわ」 トレーナーが考えるバーベルの凄さ
ジムに通っている方の多くは、有酸素運動だけでなくマシンやバーベルなどを使った「トレーニング」を行っています。
その目的は「ムキムキになりたい」「筋力を高めてスポーツのパフォーマンスに繋げたい」「健康のため」など様々あると思います。
一口に「トレーニング」と言っても自重トレーニングやマシン、ダンベルやケトルベルなどがありますが、本格的なトレーニーであればまず間違いなく 「バーベル」 を使ったトレーニングを取り入れます。
いったいなぜでしょうか?他のトレーニング方法と比べて、どんなところが違うのでしょうか?
今回は人生の半分を「バーベル」に捧げたトレーナーが、バーベルの“凄さ”について紹介します!
高重量を扱うことができる
バーベルトレーニング最大のメリットは高重量を扱えることです。筋力を上げるは高重量でのトレーニングが必須となります。
マシン(ピン式)やダンベルなどの限界重量は60~140kg程度ですが、バーベルは300~400kg程度の重さを扱うことができます。したがって、マシンやダンベルは重量の頭打ちが早く来ますが、バーベルは遺伝的な限界まで重量を上げ続けることができるのです。
最大限に筋力を高めるなら、バーベルをやらない手はないでしょう。
少ない種目で全身を強化できる
マシンやダンベルなどは、筋肉を個別に鍛えるには優れたトレーニング方法ですが、複数の筋肉を一度に鍛えることには向いていません。
複数の筋肉を一度に鍛えるなら、バーベルが最も優れた方法です。
例えば下半身全体の筋肉を強化するとします。バーベルであれば 「スクワット」 マシンであれば 「レッグプレス」 を選択すると思います。
「スクワット」では大殿筋や大腿四頭筋がメインで鍛えられ、ハムストリングスや内転筋群が補助的に働きます。また肩に担いだバーベルと姿勢を安定させるために、腹筋や背筋なども動員されます。
対して 「レッグプレス」 は、フットプレートに対して足を置く位置で鍛えられる筋肉も変わってきますが、主に鍛えられるのは大殿筋と大腿四頭筋です。ハムストリングスや内転筋群を鍛えるなら、他のマシンを行う必要があります。姿勢を安定させるための腹筋や背筋の筋活動も、スクワットに比べたら劣ります。
フォームを習得するまで少し時間がかかりますが、短時間で全身を強化するにはバーベルの上を行くトレーニング方法はありません。
様々な能力を高めることができる
床にあるバーベルを一瞬で頭の上に持ち上げるウエイトリフティング選手は、垂直跳びの測定で驚異的な数値を叩き出します。
彼らの本種目であるスナッチやクリーンなどは、垂直跳びやスプリントなどの記録を向上させることが科学的に分かっています。つまりバーベルは筋力だけではなく、やり方によって「パワー」や「RFD(力の立ち上がり率=大きな力を素早く発揮する能力)」を高めることができます。
また、スクワットやルーマニアンデッドリフトなどの種目において、可動域を目一杯使うことで 「柔軟性」 を向上させることも分かっています。
また、血圧を下げたり骨密度を上げたりするなど、健康的な観点から見てもバーベルは魅力的です。
使い方次第で「筋力」から「柔軟性」まで手に入れられるのは、バーベルの優れたところです。これらの能力をマシンやダンベルなどで得ようと思ってもなかなか難しいです。
まとめ
近頃はEMSや振動マシンなどのトレーニング器具がブームとなっています。
もちろんそれらにも良さはありますが、なぜ古くからあるバーベルが今も廃れずにあるのでしょうか?本質的なところでどんなトレーニング器具もバーベルには敵わない、と多くのトレーニーが実感しているからなのではないでしょうか?
ここまで読んでもらって「やっぱバーベルってすげぇ」って思った皆さん、恐らくジムのフリーウエイトエリアは空いているはずです。早速始めましょう!