『コラム』
- ラグスタ株式会社
- 2021/06/25
その足の痛み疲労骨折かもしれません
中学生から大学生くらいまでのお子さんをお持ちの方で、お子さんの口から足が痛い」と聞いたことはありませんか?
よく足が痛いと言っているけれど聞き流している方もいらっしゃるかもしれませんが、もしかしたら大きな怪我に繋がる可能性があります。
そこで気にしてほしい足の痛みの部位を1つ紹介します。
紹介したい部位は、第5中足骨です。
第5中足骨と言われてもどこだろうってなりますよね。小指側にあります(×印のところです)。
少し出っ張っている骨のため、触るとわかりやすい部位かなと思います。かなりピンポイントで痛みが出るため、ここら辺が痛いではなく、ここが痛いという方が多いです。
そして、第5中足骨は疲労骨折を起こしやすい部位になります。第5中足骨の疲労骨折のことをJones(ジョーンズ)骨折といいます。
本来は第5中足骨の中でも限定された場所に発生するのですが、ひとまずは第5中足骨の疲労骨折のことをいうと覚えていただいてもいいと思います。
サッカー日本代表の香川真司選手やコンサドーレ札幌の小野信二選手、ブラジル代表のネイマール選手など、有名な選手もなったことがあります。
このJones骨折は疲労骨折だということが重要です。一般的な骨折と違って、徐々に痛みが現れ骨折にいたるというところが違います。
また、前述したようなサッカー選手に多くみられる怪我です。
今までの文章を見て病院受診を迷う方へ、これやってみて症状があれば行った方がいいかも?というものを2つ紹介します。
オタワアンクルルール(抜粋)
オタワアンクルルールとは、骨折の有無を簡易的に判断するための基準になります。
今回はいくつかある基準の中から一部抜粋して紹介します。
(1)第5中足骨を押して痛いかどうか
(2)痛みなく4歩以上いつもどおり歩けるかどうか
※2番目は本来の内容と少し異なりますが、ご自宅で行う場合この基準がいいのではないかと思います。
閉眼片脚立ち
まずは目を閉じた状態で怪我していないほうの足で片脚立ちをします。10~15秒ほど見たら逆足も同様に行います。
ポイントは、外側荷重になったときに痛みが出るかを確認しましょう。
Jones骨折は外側荷重になった際に第5中足骨へのストレスが増大するため痛みが出やすいです。
今回は足の痛みについてご紹介しました。
痛みはカラダが出しているSOSのサインです。しっかりとした知識を持って長い競技生活をよりいいものにしてください。