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『コラム』

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Citta
2023/07/29

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!

全国の様々な大学の学生で構成されている団体、『ゆるスポーツYOUTH』さん。

ゆるスポーツYOUTHさんは、世界ゆるスポーツ協会に属する大学生主体の団体です。

 

前回インタビューにお答えいただいたのは、2021年夏頃。
当時はコロナウイルス感染拡大の真っ只中であった。

↓前回インタビューの内容はコチラ(タイトルクリックで記事をご覧いただけます)
「あの、ゆるスポーツYOUTHさんに取材できました!」

当時から早2年が経とうとしている。

withコロナからAfterコロナに変化したこの2年で、ゆるスポーツYOUTHさんの活動にどのような変化があったのか。

また、これからどんなことを描いているのか、ゆるスポーツYOUTHさんの共同代表(※現在は代替わりしている)である中尾さん、関口さんにお話を伺った。

ゆるスポーツYOUTHの「今」

ーーお久しぶりですね!また皆さんのお話を聞く事ができて嬉しいです。

【中尾さん 関口さん(以下敬称略)】お久しぶりです!よろしくお願いします!

 

ーー前回のインタビューから2年経ちましたが、今ゆるスポーツYOUTHの皆さんは何名で活動しているのでしょうか?

【中尾】今全体で15名にて活動しています。

15名は、関東圏内大学10校から集まって構成されています。

【関口】男性6名、女性9名のメンバーで活動しています。

 

ーーメンバーの皆さんは大学1年生からゆるスポーツYOUTHさんに所属しているのですか?

【中尾】それが結構バラバラです。
新入生歓迎会のタイミングで入る子もいれば、私もそうですが、2年生や3年生からとか、バラバラに入ってきていますね。

 

ーーそうなんですね!どういったきっかけで皆さん入ってくるのですか?

【中尾】私は新入生が入ってきたタイミングで何がきっかけで、という話をするのですが、1番多くはゆるスポーツ協会の澤田さんが執筆されたゆるスポーツに関する本を見て知ったという子が多くて、本の中にはゆるスポーツYOUTHという言葉は出てこないのですが、それを読んで学生だったら何ができるのか?と考えて調べた先にゆるスポーツYOUTHがある事を知ったという事でした。

他には、ゆるスポーツYOUTHは、お笑いサークル・音楽サークルなど様々なグループが集まったバタフライという団体の中にいて、そのバタフライのHPを見て知ったという子もいました。
Butterflyサイトページ

【関口】バタフライの中には、サークルアップという、大学生向けのイベントを開催する為のプラットフォームを運営しているグループもあれば、SNSのバズりを研究して、自分たちのSNSに活用するグループもいます。

ーーへぇ~!面白いですね!

【中尾】そうですね!また定期的に私たちもWeb上に記事あげているので、それを見て入ってくれる子もいました。 

 

ーーなるほど!新入生のタイミングは知る機会やきっかけが多いイメージですが、2・3年生が途中から入ってくる子たちはどの様に知って入る事が多いですか?

【中尾】そうですね、知り合い伝いで知って入る事が多いかなと思います。

新しく代表になった子は、ゆるスポーツのイベント通して知ったということでした。
そのイベントはゆるスポーツ協会主催のイベントで、確かテレビでイベント情報を知って、自ら協会に問い合わせをしたところ、学生団体(ゆるスポーツYOUTH)がある事を知ったとの事でした。

ーーへぇ~!それは凄いですね!

【中尾・関口】あはは!そうですね!

ゆるスポーツに込めた「想い」

ーー以前インタビューさせていただいた際に当時の代表の方が仰っていましたが、ゆるスポーツは 「enjoy differdence!(違いを楽しむ!)」をコンセプトされていると伺いました。
ゆるスポーツYOUTHさんが、ゆるスポーツを生み出す時に大事にされている事はなんでしょうか。

【中尾】はい、それは大きく分けて2つあって、
1つは、スポーツを考えている時に自分自身が楽しいか?ワクワクするか?という事です。

スポーツに興味がないとか、苦手意識がある方に楽しそうか?やってみたいか?という気持ちに直結するのではないかと思っているので、その気持ちを大事にしています。

もう1つは、そのスポーツが単なるパフォーマンスになっていないか?という事です。

それを何回も確認するようにしています。人に伝える時にはパフォーマンスも重要な要素ではあると思いますが、形式的なモノにならない様に気を付けています。

 

ーーなるほど、なのでゆるスポーツYOUTHさんから生み出されるゆるスポーツは、社会課題の解決に貢献できるようなものになっているという事でしょうか?

【中尾】そうですね。ですが、スポーツ作成だけではなくて、サークルの活動全般として私たちのやっている事はすぐ効果が出るものではないと思っていますし、効果が目に見えて図れるものではないので難しさも感じています。

やったことに意味があるものであったかも分からないけれども、私たちがやっている事は社会的には意味がある事なんだと信念を持って活動しています。

いろんな方が言われている言葉ではありますが、「慈善活動は微力ではあるが無力ではない」という事は意識しています。

ーーとてもいい言葉ですね。

【中尾】いい言葉ですよね!長崎の平和スピーチで言われた言葉みたいで、よく聞く言葉です。

 

ーーゆるスポーツはどの様な段階を経て出来上がっているのですか?

【中尾】はい、ゆるスポーツそのものはまず、社会課題からスタートしています。

YOUTHの作り方としては、まず社会課題探しから情報収集をおこなってから、3~4人グループ内で共有をします。

その話し合いから、ゆるスポーツの原案となるものをメンバーそれぞれが考えて、実際に公共施設で行なうようなトライアル案を考え、実際のトライアルに移ります。
ここのトライアルで思い通りにならない事が多く、苦労するんですが、何度も試行錯誤をしてトライアルを重ねていきます。

あとは、そのスポーツのロゴやルールブックを作ったり、グッズを揃えて、出来るだけイベントに出展して、その後SNSで発表して完成という流れで、だいたい半年~1年の期間で1つのゆるスポーツが完成します。

【関口】トライアルに苦労しますが、それが結構楽しいんです!

思い通りにならない事の方が多いですが、プレイヤーや観客、スタッフから見た目線や視点を大事にしていて、その空間にいる全ての方が楽しめる事を重視して考えています。

なので会場で行う事でそれが考えやすく、やってみた結果からまた更に話し合いを重ねて改善して・・・という事を繰り返しています。
その繰り返しを重ねれば重ねただけ、良いスポーツが出来上がっているなという実感があります。

【中尾】初めてゆるスポーツをする方からゆるスポーツを作るのを面白そうと良く言っていただきますが、面白い・楽しいを数分のスポーツに詰め込む為の努力と苦労があって1つのゆるスポーツが出来ています。
お笑い芸人さんの数秒、数分に笑いを創る努力と少し似てたりするのかな!とか思ったりします。(笑)

 

ーーなるほど!ゆるスポーツYOUTHさんが作るスポーツにはメインターゲットはいるのでしょうか。

【中尾】全員ができるスポーツが理想ではあります。

ですが、目が見えない方向けに作ったスポーツがあれば、耳が聞こえない方が楽しめない状況ができてしまう事があります。

本当の意味で万人ができるスポーツはなかなか難しいので、伝えたい出来事や楽しんでもらいたい対象は決めてスポーツを作っています。

【関口】ゆるスポーツ協会のミッションに、「スポーツ弱者を、世界からなくす」というミッションがあり、一人一人が活躍出来るような、1.1億人分(日本の人口)の、1.1億個のスポーツがあってもいいんじゃないか。という考え方です。
そのミッションを私たちも意識して取組んでいます。

 

ーー母体のゆるスポーツ協会と一緒に活動を行うなどの接点はありますか?

【中尾】そうですね、月に1度のような定期的な機会はないですが、私たち代表が理事の方に頻繁に連絡を取っていて、その中で協会の方からの運営協力の話をいただいたり、接点は多いのかなとは思います。

活動では、一昨年にゆるスポーツ協会、人権プラザの方々と他大学院の方、ゆるスポーツYOUTHみんなでスポーツを作ろうというプロジェクトがありました。

そこでは、グイボール、だるまさんを転がして、ポロッとジェントルという3つのスポーツが生み出されました。

 

ーーそうなんですね!2年前から新たに生まれたゆるスポーツは他にもありますか?

【中尾】以前インタビューを受けた後に5種目増えました!

先ほどお話した3種目の、「グイボール」「ポロッとジェントル」「だるまさんを転がして」の他に、「ダイアルゴラッソ」と「空間ハアクジラ」というのが新しく出来たスポーツです。

ーーそれぞれのスポーツがどんなものか簡単に教えていただけますか?

【中尾】はい!では「グイボール」については関口くんから説明お願いします。

【関口】はい!
 「グイボール」というスポーツは、陰陽師と鬼と分かれて行うものです。

攻めが陰陽師(3人)で、守りが鬼(2人)です。
封印ゾーンを鬼が守っていて、陰陽師はある区切りの外から落ちている球を拾って、封印ゾーンに投げて鬼を封印しようというスポーツです。

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

グイボールの出来た背景は、中学生の頃に脳腫瘍を患いスポーツから離れてしまった高校生がきっかけになっています。スポーツ参加の際のヘッドギアにコンプレックスを抱いていて、スポーツをしたくないと思っている事を知りました。

それならみんなで被り物をしたらそれが克服できるのではないか?と考えて思いついたのが、鬼のアフロの被り物でした。
そこから鬼に繋がる何かを考えた時に、ちょうど烏帽子という帽子を被る陰陽師が出てきて、災いをもたらす鬼とそれを封印しようとする陰陽師との戦いにしよう!として、できたスポーツです。

ーーゆるスポーツのネーミングはどのように決めていますか?

【関口】それが、まだまだネーミングは改良の余地ありありなんですが・・・(笑)

グイは中国語で「鬼」を表す言葉で、ボールは「球技」である事を伝えるために入れて「グイボール」と決めました。改良した方がいいと思ってます。(笑)
ネーミングのポイントは、その名前を聞いたり、見たりしたときに、「面白そう、やってみたい!」と、思えるかどうかです。

ーーあはは!そうなんですね。じゃあ、次は「ポロっとジェントル」の事を教えてください。

【中尾】はい、ポロっとジェントルは他2人のメンバーが作ったもので、起点となった方が、筋ジストロフィーを患っている方です。
その方は肘の曲げる動作だけ行えることから出来る事を考えて、車椅子に乗って、車椅子バージョンのポロの様な形で、床にあるボールを棒で叩いて進めていくものです。

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

名前の由来としては、「ポロっと」はこのスポーツは、ボールを叩く道具を落とした際の反則があることから、落す様を表す言葉で「ポロっと」で、紳士淑女のスポーツという事で「ジェントル」とつけました。

そして次の「だるまさんを転がして」は、寝たきりの女子高生の方が起点となったスポーツです。

フィールドの中央に、直径1m四方の円盤が回っていて、その両サイドに2人が横たわります。
横たわっている方がポールを腕に付けていて、ポールをつたってだるまを転がして、回っているパネルの上に乗せるスポーツです。
乗せた位置によって点が与えられるので、その点数を競います。

ーーへぇ~!面白そうですね!

【関口】円盤のだるまさんのデザインが可愛くていいですよ!

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

結構、運要素の強いスポーツなので誰でも勝てるスポーツで、盛り上がりますね!

【中尾】次が「ダイアルゴラッソ」といって、手を使えるサッカーの様なものです。

その代わり逆に足が使えないのですが、起点となっているのは、緊急用ダイアル(緊急用伝言ダイアル、児童相談ダイアル、救急車を呼ぶ判断を相談する相談窓口など)のある存在を知っていても、使いこなす事が難しいのではないか?と考えて、その緊急の状態に合った番号のゴールに正しくボールを入れたら得点が入るというものを考えました。

「ダイアルゴラッソ」をやる時の流れとしては、最初に緊急用ダイアルをいくつか紹介してまず知ってもらい、覚えてもらいます。
それから競技をやってみて、その後にどのぐらい番号を覚えているか?というテストを紙で行って、その得点とスポーツをやった得点を合わせて最終の勝ち負けを決めるスポーツです。

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

ーーへぇ~!学習にも繋がっていいですね!

【中尾】そうですね!そして最後が「空間ハアクジラ」という名前の私が作ったスポーツです。

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

このスポーツに込めた想いとしては、名前にある通り、空間認識能力などの感覚を小さい頃から養ってもらいたいという事と、視覚的情報がない世界を疑似体験してもらい、目の見えない方の生活を想像するキッカケとなって欲しい、という想いで作りました。

競技の流れとしては、親クジラが子クジラを探し当てるのですが、まずは探す子クジラ2匹をフィールド内(6m四方程度)に設置します。
その設置した状態を「く〜じ〜ら」の掛け声の間(3秒程度)見てもらい、その後すぐに目隠しをして、記憶を頼りに、子クジラの獲得を目指します。
1匹目はだいたい取れるのですが、2匹目がなかなか難しいので、ヒントとして置いてある子クジラから鳴き声が発せられ、その音を頼りに探し当てるスポーツです。

ゆるスポーツYOUTHさんの”今”を直撃取材!
 

ーーこれも面白くて盛り上がりそうですね!

【中尾】:そうですね!このスポーツは先月イベントで体験してもらいました。

小学校低学年の子とイベントスペースの職員の方に体験してもらい、小学生の子達の方がクジラを取れたりして、年齢関係なく真剣に競う事ができたスポーツでした!

このスポーツで本当に認識能力・認知能力の向上ができるのか、を数値的に図ってみたいと思っていて、どんな形でその計測ができるのか思考中です。

ーーどれも興味深く面白そうなスポーツですね!
新しいゆるスポーツやイベント開催に関しては、ゆるスポーツYOUTHさんのSNSでもご紹介されています。

 

ゆるスポーツYOUTHの「これから」

ーーコロナも落ち着いて外部でのイベントも取組みやすくなってきたかと思います。
コロナ禍から現在の活動状況の変化はありますか?実際にどんな活動をしているかも教えてください!

【中尾】まず、コロナが落ち着いて、定例会議などメンバーと直接会って出来る事が増えました。

具体的には、イベントに関する内容を話す定例会議や、スポーツ作成においてのトライアル会を定期的に出来るようになりました。
あとは、ゆるスポーツ協会への運営協力やイベント出展、ゆるスポーツに関するワークショップや体験会を開催するなどですね。

ゆるスポーツは特殊なので、ゆるスポーツ関連の実験協力依頼を受けたりしています。
また、イベントの多くは依頼を受けておこなう事が多いです。
依頼先としては、フリースクールや市立小学校、子ども食堂といった教育施設関連が多いですね。

自分たちで行うイベントもやっていきたいと思っていますが、まだまだゆるスポーツYOUTHとしての知名度は低いので、多くの方に知ってもらう機会としても、依頼いただいたイベント活動に今は重視して取り組んでいます。

ーー依頼先の方はどういった経緯でゆるスポーツYOUTHさんにお声がけをされているのでしょうか。

【中尾】はっきりとその点を聴取は出来ていませんが、おそらく国から出ているスポーツ計画の中に、「創るスポーツ」を推し進めようという流れがある事が、私たちを知って声をかけていただける要因と感じています。
そのことから公的機関からの依頼が多いのではないのかなと感じ、今後も増えていくと思っています。

ーーなるほど!イベント出展からゆるスポーツYOUTHさんを知ってお声がかかる事もありますか?

【中尾】ありますね!3月のイベントで見ていただいた事がきっかけで、依頼先の事業所に展示したいとの要望もありました。
その件に関しては、結局それ以上の進展はありませんでしたが・・・。

 

ーーでは、これまでに印象に残っている活動はありますか?

【関口】印象に残っている活動は、昨年12月にゆるスポーツ協会主催で、オンライン開催をした、“ご当地ゆるスポーツアワード”の運営をゆるスポーツYOUTHに任せていただき推進した事です。

“ご当地ゆるスポーツアワード”は、全国各地からご当地のPRを込めたゆるスポーツを作ろうという事で、2ヶ月前から募集し始めました。
予選審査をゆるスポーツYOUTHのメンバーで行い、決勝に進出できる5チームを選ばせてもらいました。

決勝当日は、選ばれた5チームからそれぞれオンラインでプレゼンテーションをしてもらい優勝を決めるという、大きなイベントの運営を経験できた事は深く印象に残っています。

ーー全国で開催するイベントって凄いですね!募集はどの様にかけたのですか?

【関口】募集のかけ方は、ゆるスポーツ協会のホームページから告知をして、その記事内にGoogleフォームを設置し申し込みが出来るようにしました。
その他はFacebook等のSNSを活用しました。

正直、2019年に対面で開催した時に比べると参加団体は少なかったですが、今回は福岡の東久留米からも募集をいただき、日本各地から幅広くご参加いただけました。

運営中はとにかく緊張の連続でしたが、発表者の皆さまも緊張されている様子も分かり、優勝したチームの方は嬉し涙も流していらっしゃって、とても記憶に残っていますし、貴重な経験が出来た時間でした。

ーー関口さん的に印象に残ったご当地ゆるスポーツはありましたか?

【関口】はい、決勝に残ったどのチームも素晴らしかったですが、中でも千葉県柏市さんのスポーツが印象に残っていますね。
柏市はカブの生産量1位という事を題材にしたもので、発想力に驚き、知識も深める事ができたので面白かったですね!

 

ーーゆるスポーツのこれからの可能性とはなんでしょうか?

【関口】今後の可能性として私が考えている事ですが、福祉や教育領域で代表となる存在になっていくのではと思っています。

というのも、福祉領域では社会の動向として、ダイバーシティ(多様性を受け入れる)という言葉が流行っているのと同時に、インクルーシブな社会(繋がろうとする社会)という社会的働きがけもあるので、まさにゆるスポーツは「スポーツを通して多様な方と繋がる」という特徴があるのでそういった領域で活用されていくのではと思っています。

また、教育領域ではスポーツ庁出している「創るスポーツ」というキーワードから、ゆるスポーツは作るを通して学べる事が多く、実現性も高く、楽しく学べる道具になるのではと思っています。

【中尾】そうですね。関口くんが話してくれた内容と被る所が正直多いですが、それ以外の部分として、ゆるスポーツは「社会課題の表現方法としてのスポーツ」であるので、「メディアとしてのスポーツ・何かを伝えるための手段としてのスポーツ」はゆるスポーツだけだと感じているので、その点から様々な広がりが期待できるなと感じています。

例えば、目の見えない方を知ってもらう為にサッカーをやるというのは難しいですが、それを伝えるスポーツが創れるのがゆるスポーツなのでとても魅力的だと感じています。

 

ーーなるほど!福祉や教育領域で”繋がる””創る”を実現できる事はこれからより広がっていきそうですし、多くの方に必要とされる可能性がありますね!
では最後に、今後ゆるスポーツYOUTHさんが挑戦したい事はなんでしょうか?

【関口】ゆるスポーツYOUTHの目標として、“自分たちで大規模なイベントを打つ”事です。

その為の次のステップとして、一緒に活動してくれるメンバーの確保を第一に考えて、今よりも更に多くの大学の皆さんにゆるスポーツYOUTHに入ってもらう活動に力を入れていきたいです。

私の理想としては、ゆるスポーツに本気で興味を持ってくれている方に入って欲しいと思っているので、そういった方に向けた募集をどうかけていくかを考えています。

現時点では、これから開催していくイベントでの声掛けや、SNSの発信を通して拡散に力を入れていきたいと考えています。

【中尾】団体の目的で言うと、会話でゆるスポーツを出すとほとんどの方が知らない事が多い現状を、会話で出しても“あぁ!あのゆるスポーツね!”と言ってもらえるような立ち位置になりたいと思っています。

また、個人的な展望にはなりますが、スポーツの制作者にスポーツを作成した意図や目的をインタビューする。
そしてスポーツを体験した方に言葉でその意図を伝えずにしても、スポーツをやる事でその意図が体験者に伝わっているかどうか、という事を実証したいと思っています。

現状は言葉で付け足す事が前提になっているので、「スポーツを行うことのみで、制作者のメッセージは伝わるのか?」ということを追求し、それを卒業論文の題材としてまとめて行きたいと思います。

ーーおお~!!素晴らしいですね!卒業論文出来たら是非見せてください!

【中尾】はい!是非!楽しみにしていてください!

   

関口さん、中尾さん お二人ともありがとうございました!

 

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ゆるスポーツYOUTH

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ゆるスポーツYOUTH

ゆるスポーツYOUTH

『enjoy difference!』“違いを楽しむ”をコンセプトに、誰でも参加できるスポーツを広げる全国の大学生を中心とした団体。勝ったらうれしい、負けても楽しい。
スポーツ本来の多様な楽しみ方を追求し、スポーツを始めるきっかけを作るクリエイタ ー集団。面白い種目を日々生み出している。


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