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『コラム』

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有限会社ゴルフハウス湘南
2023/02/27

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②「イメージ力を高める方法」

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

『ステーキを売るな、シズルを売れ』

これは米国の経営アドバイザー、エルマー・ホイラーが「ホイラーの法則」というセールストーク指南書の中で述べている言葉です。

「シズル」とは、ステーキを焼くときのジュージューという音のことです。

この言葉は、セールスの際、商品そのものを売り込もうとするのではなく、その商品を購入または使用することによって得られるメリットをイメージさせて購買動機につなげなさい、というものです。

ステーキ肉そのものをイメージするより、鉄板の上でジュージューと焼かれるステーキを想像する方が、より食べたく(買いたく)なるわけです。

それだけイメージというものは、脳に強烈に訴えかけ、その後の行動を左右するものなのです。

今回のコラムは、前回に続き「イメージ」についてお伝えします。

イメージの効果的な方法や、イメージトレーニングの仕方についてもお伝えしますので、皆様のゴルフにお役立てください。

イメージで余計な思考をシャットアウト

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

ゴルフは一打一打の積み重ねです。

その一打一打は、すべて次の5つのステップを踏んで実行されます。

その5つとは、①情報収集→②目標設定→③イメージ→④決断→⑤実行の5つです。

これらはどれも重要で、どれか1つでも欠けるとベストショットは難しくなります。

特に「イメージ」は、重要かつ効果的でありながら、疎かにしている人が多いと思います。

 

イメージは、脳をだまして目標を達成させる効果的な方法です。

よってゴルフに限らずどんなスポーツでも通用しますし、仕事や勉強でも効果が発揮できます。

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

なぜなら、脳は意外と単純で、イメージすると脳はそれを現実に起こった出来事と勘違いするからです。

一度経験したことは、成功しやすくなります。

イメージすることで、「これは一度経験したことだよ。だから大丈夫!」と脳をだまし、成功率を高めるわけです。

 

脳をだます以外のイメージの効能は、余計な思考をシャットアウトできることです。

理解を深めるために、ここで少し人間の脳の話をしましょう。

人間は、「意識」して脳を働かせているときは、同時にひとつのことしか処理できません。

一つずつ、順番にしか処理できないので、これを「逐次処理」といいます。

一方「無意識」は、脳で同時に複数の処理ができます。

これは「並列処理」です。

イメージしているときは、脳は懸命にイメージ脳(右脳)を働かせます。

このとき、脳は逐次処理をしていますので、同時に他のことを考えたり思ったりすることはできません。

つまり、イメージするとによって、スムーズなスイングを妨げる余計な思考をシャットアウトすることができるのです。

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

スイングを妨げる余計な思考とは、例えば「ミスショットを恐れる」、「フォームに悩む」、「これからのプレーに不安になる」などです。

これらの思考はノンフローを引き起こします。

ノンフローとは、物事のパフォーマンスが著しく低下するココロの状態です。

この最たる状態が“うつ”です。

これとは逆に物事のパフォーマンスが極めて向上するココロの状態がフローです。

フローが最もピークに達した状態が“ゾーン”です。

イメージすることで、ノンフローを引き起こす元凶が入りこむ余地がなくなります。

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

そしてナイスショットをイメージすれば、ココロがフロー化し、パフォーマンスは向上します。

ゴルフもナイスプレーが期待できます。

 

フローとノンフローに関しては過去のゴルフコラム(下記)に詳しく解説していますので、是非お読みください。
(タイトルをクリックするとご覧いただけます)

イメージ力を高める「VAKE」

イメージする際、その効果をより高めるには、よりリアルなイメージを描くことがポイントです。

このイメージがリアルであればあるほど、現実化する確率が高まります。

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

そして、よりリアルなイメージを描くために効果的なキーワードが「VAKE」です。

「VAKE」とは、視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、体感覚(Kinesthetic)、そして感情(Emotion)です。

イメージするときは、視覚、聴覚、そして体感覚を駆使してよりリアルにイメージし、加えてそのとき得られる感情までイメージするように努めてください。

例えば、ナイスショットしたときの弾道(視覚)や打球音(聴覚)、手元で得られた感触(体感覚)までイメージします。

そしてその時の感情です。

ナイスショットが打てて爽快な気持ちであったり、ウキウキするような気持ちであったり、思わずガッツポーズをしたくなる気持ちであったり・・、その時どんな感情であったのかを、想像力を働かせてできるだけリアルにイメージしてください。

その時の自分の表情も合わせてイメージするといいでしょう。

そのことで、イメージしたことが現実化する確立はグンを上がります。

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
 

では次に、VAKEを駆使して、コースでできるイメージ力を高めるトレーニング法をお伝えしましょう。

名付けて「視線コントロールトレーニング」です。

まず、ボールの後方延長線上に立ちます。

そして、ピンやフェアウェイなどのターゲットとボールとの間を、5秒間かけてゆっくり視線を動かします。

次に、ターゲットに向かって飛んで行く、理想的なボールの弾道をイメージします。

この時、方向だけでなく、弾道の高さや、どのような弧を描いて飛んで行くのかも合わせてリアルにイメージします。

そして最後に、「いま描いた弾道の通りにボールが飛んでいく・・」とつぶやきます。

この時、できるだけ声に出してつぶやく方がよいのですが、声に出すのが難しい場合は、心の中でつぶやく“内言”でも結構です。

ラウンド中、できるだけこのイメージトレーニングを実践するようにしてください。

最初のうちはリアルにイメージできないかも知れませんが、回数を重ねていくうちに、よりリアルなVAKEをイメージできるようになるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

イメージは、誰でもその能力を備えているにもかかわらず、発揮できていないケースが多いです。

特にラウンド経験の浅い人ほどできていないと思います。

少しの知識と少しの心がけで即実践することがでます。

その上コストもかかりません。是非トライしてください。

 

次回は、ナイスプレーを生み出す5つのステップの④「決断」についてお話しします。

お楽しみに!

ナイスプレーを生み出す5つのステップ②
   

sunmed


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